- Feb 12 2018
暖かな日差しを感じたら
40年代後半~60年代前半までのラインが好きです
女性が美しく見えることを一番の目的にしています
肩 バスト ウエスト ヒップ 足
一連のラインを無駄なく美しく見せられるラインです
ジャケットのボタンの位置が絶妙です
そしてスカートのライン ティアード式にカッティング
歩くと美しい揺れがでて 足のラインが綺麗に見えます
ジャージのようなこの生地は 着心地抜群
ジャケットは単品でジーンズに合わせてもお洒落です
セットアップでコーディネートするとお出かけ用ですが
上下とも単品でコーディネートするとカジュアルになります
1959年 ジバンシー
このラインに似ていますね
美しく見せるラインは何十年経っても変わりません
その時代に合った着こなしをするだけです
是非 ご自分が美しく見える装いを見つけてください
私にもお手伝いさせて頂けましたら嬉しく思います
- Feb 12 2018
エレガント
洋服屋にはなりたくはありませんでしたけれど
子供の頃から 洋服は好きだったのだろうと思いますが
洋服が好きだったのか お洒落がしたかったのか
綺麗なものが好きだったのか
それは未だによく分かりません
子供の頃は 仕立て屋さんと提携していて生地も
両親は販売していたことがありました
新しい生地が入荷すると 一目散に駆け寄り
ワクワクしながら眺めたものでした
そして一人空想の世界へ
あの生地でこんな洋服 あの生地ではこんな洋服と
心の中で思い巡らしては うっとりしていました
時折 母が中原淳一のデザイン画のように
私達姉妹のために絵を描き 洋服を作ってくれたのが
何よりのご褒美でした
洋服を仕立てて着るという感覚が日常的なこの時代は
贅沢で平和な時代だったと 心から有難く思います
9歳の時にバービー人形に出会い
これから先 何もいらないから買ってくれと頼み込み
オケージョン用のドレスをはじめ 全ての洋服アイテム
カツラ 靴 BAG アクセサリーまで
ほぼ 全アイテムを揃えてもらいました
この時 母からオートクチュールという言葉を聞いたのが
パリのデザイナーへの憧れに繋がったのではないかと
思います
自分で販売も着用も高価過ぎて考えられませんけれど
洋服に対して敬意をはらうという意味を込めて
私はこのような本を教科書にしています
洋服屋が家業なので続けています
好きで選んだ仕事ではありませんけれど
家業だからこそ 取り扱う洋服というものに敬意を示す
ということには 大きな意味を感じています
時代が変わろうとするときは 必ず 苦しみがあり
もがきながら人々は乗り越えてきました
その先には必ず 女性の美しさが輝いたものでした
背中を押したのが ファッションだったことは
長い歴史を振り返っても間違いありません
私が尊敬するデザイナーたちは
「服を着る」という事を文化にした方々ばかりです
服を着る=装う=生活=人生
やはりそれは 衣・食・住として関連致します
そして それを全て身につけてこそ
エレガントという最高の言葉で締めくくれるのでしょう
そんな言葉で表現されるような洋服屋になりたい・・と
そんなことをあの頃は思っていたなぁと
20代の自分を振り返りました(笑)
これからも 真剣に向き合いたいと思っております
益々 宜しくお願い致します
- Feb 11 2018
春の装い入荷
新しい季節の装いが入荷を始めました
新商品の入荷はドキドキ ワクワク・・
心配と嬉しさが入り混じります(笑)
41年同じことを繰り返していても この気持ちは
変わりません
お客様に喜んで頂いてなんぼの世界
自己満足では仕事になりません
と思いつつも 流行という言葉には
いまひとつ 若い頃からしっくりいかず
やはり 私の洋服に対する想いに叶うものを
揃えています
スプリングコートです
デニム×ジャージ素材 ボタンホールが赤糸
ボタンの縫い付け糸も赤 前立ての部分にボーダーを
見えない部分への配慮が行き届く感性が好きです
スリムのパンツで合わせるとベーシックな雰囲気ですが
ガウチョやロングスカート ワイドパンツを合わせると
1920年代~50年代のクラッシックラインになります
私は身長が高ければ 絶対にクラッシックラインで着たい
このデザイナーの宮坂さんはクラッシックラインでお薦め
憧れます
アンサンブルになるコート&ワンピース
ワンピースはジャンバースカートにもなるノースリーブ
芽吹きのお色が鮮やかですが とてもシックです
私は子供の頃から アンサンブルというアイテムに
とても惹かれました
特にコート&ワンピース コート&スカートです
オードリー・ヘップバーンがシャレードで着ていて
心がときめきました
クリスチャン・ディオールが1940年代に発表
コート&ワンピースです
ファッションは繰り返すと言われていますけれど
1920年代~50年代の洋服には物語があるから
こうして時代を超えても 支持されるのかもしれませんね
1~2年前から出てきたラインは この時代のものが
リバイバルしているようです
皆様はどのようなラインがお好きですか?
今年は是非 チャレンジ精神でお洒落を楽しんで下さい
- Feb 5 2018
味噌講座
腸が身体の臓器のなかで一番重要な役目を担っているとは
山中伸弥教授とタモリの番組で知りました
脳よりも多くの情報を身体中に提供しているそうです
発酵食品はまさに腸活には最高の食品
やはりお味噌は要の食材ですよね
昔は当たり前に手前味噌が家庭にありました
瓶ごとに分けられている味噌は
色を見れば 何年熟成されているか一目瞭然
それぞれの味は熟成された年月で違い
そしてその味で どんな料理に使うかは
その家のお母さんの腕次第だったのです
子供の頃 母方の実家へ行くと暗い蔵から
お祖母ちゃんが大事そうに味噌を鍋に入れていたのを
とても神聖な気持ちで見ていたのを覚えています
朝に妖精が降りてきていると思ったのは
何歳の頃か記憶にありませんが 炊き上がりのご飯の湯気
お味噌汁の香りには 私の妖精論が未だに生きています
立春に相応しい講座を・・ということで 「味噌講座」を開催
5kgの味噌を仕込みました
材料を吟味してご用意させて頂きました
味噌作りの講座は様々な形式で開催されています
皆でまぜまぜしながら・・とか 大豆以外の豆とか
色々なスタイルがありますね
AVANTIの味噌作りは大豆で作るということが重要ですし
お一人の手だけで手前味噌を作る事をご提案しています
ランチも味噌づくしのメニューに致しました
★豆味噌のハヤシライス
★手前味噌と甘酒の素でマリネしたチキン
★白味噌と4種のパウンドケーキ
お土産に2年熟成した妹作手前味噌をお渡し致しました
きりっとした味のお味噌に出来上がっていましたので
私はこのお味噌で炒め物や焼きおむすびやキムチ鍋が
食べたい!!と思いました(笑)
皆様 喜んで頂けたでしょうか?
1年後のお味噌がとても楽しみですね。
ご参加くださった皆様 ありがとうございました
- Feb 4 2018
立春
新暦では今日は立春
旧暦では2週間後になります
身体の感覚で感じるのは やはり 2週間後
18日頃が立春と感じます
皆様は如何でしょうか?
昨夜 愛犬と共に 屋上から地下まで豆まきをして
節分の室礼から お雛様に変えて
23時45分くらいから いそいそと お札を祀る準備
24時の時報と共にぺタリと貼らなければならないので
2分前から脚立で待機します(笑)
そして それが終了すると 「立春大吉」です
本当の新しい一年の始まりという感じは この時から
身の引き締まる一瞬です
福茶 自家製の梅干なので美味しい
一ヶ月に一回は何かしら行事がありますよね
その度に 毎回 片付けて出してという作業が楽しみです。
一年に一度だけの逢瀬
道具は大切な 私の相棒でもあります
家で行事のためにしつらうのは 家族の無病息災の祈り
それを知ったら やらずにはいられませんね
立春の朝
夜中飾られたお雛様たちが 嬉しそうに鎮座していました
ほんの小さな日常の積み重ね
「今年もまた・・」 この想いが今日の一日を紡ぎ
明日という未来に繋げていくのだと思います
是非 ご自宅の気を整えるひとつの手段として
古くから伝わる行事を取り入れてみてください
- Feb 1 2018
皆既月食
昨日は皆既月食でしたね
冷たい空気 晴れた夜空 絶好の観察日和でした
ブルームーン+スーパームーン+ブラッドムーン
三拍子揃ったお月様なんて そうあるものじゃありません
ブラッドムーンは本当に美しかったですね
スマホで撮るには限界が・・
でも撮らずにはいられない(笑)
スーパームーンの満月は美しく 星空に大きく輝いて
そうするうちに欠けてきて
欠けてしまった後に このオレンジ色の満月
月の満ち欠けを観るのは一ヶ月の流れの早送り
古代の人がその流れを見せられた後に
オレンジ色に輝くお月様を観たら・・
それはもう 呪われているとしか思えなかったでしょうね
冬の夜空は空気が冷たいほど美しいもの
はっきりと 星座も分かるほどです
そんな漆黒の夜空で あれだけの天体ショーがあれば
イマジネーション力がある昔の人々は
良きに悪しきにつけ 様々な想像をしたことでしょう
現代に生きる私でさえも 昨夜は想像のるつぼに
すっぽりと はまりました(笑)
皆様は如何でしたか?
満月は願い事が成就する日と聞いております
皆様の願い事が どうぞ 叶いますように
- Jan 30 2018
模様替え
店舗は結構ガッツリ作ってありますので
中々思うように模様替えができません
それでも 動かせる家具をあちらこちらへ移動して
少しでも雰囲気作りを心がけます
動かせる家具を出したり片付けたり(笑)
私自身がマンネリ化してしまうので
自分自身を発奮させる手段が店内の模様替えです
どうですか?
イタリアのコンランSHOPの書棚を入れました
かなり雰囲気が変わったように思っています
自画自賛かなぁ~(笑)
常に自分がワクワクすることを基本にしています
そうでなければ お客様に楽しんで頂けません
あの棚にはAVANTI×作家物のオリジナル品を
並べたい・・そう思っております
是非 お楽しみに。
- Jan 26 2018
ふと・・考えたこと
寒い・・などという言葉では表現できないほど
寒い日が続いていますね
皆様 お元気でいらっしゃいますか?
今朝の最低温度は-4.8とか・・
水道管が凍結してしまう温度でしたね
懐かしいなぁ~と思いながら 寝る前に蛇口を
ゆっくり捻りながら チョロチョロと水を出しました
日本海側にお住まいの皆様 くれぐれも
どうぞお気をつけてお過ごしください
そして草津の白根山が噴火・・
自然災害には 全く 人間は呆然とするだけですね
こうして立ち向かう事のできない災害は
この地球上で生きている限りは避けては通れないこと
永い歴史を振り返っても 必ず 遭いました
皆様はきっと分かっていらっしゃいますよね
明日は自分かもしれないと・・
それなのに 何故 人間同士で殺しあうのでしょうね
生まれたら死ぬんです 例外なく
だったら 戦争して殺しあっている暇などないのです
人生は短いのですもの
自分ひとりひとりの生を しっかり全うすることだけを
考えて 愉しく 愛ある生活をしたいですね
この一週間は そんなことを深く考えました
乾燥していませんか?
そんな時はこのハーブティーがお薦めです
「歌のお茶」です
喉がすっきりして 身体も温まります
お試しくださいませ
2杯目には はちみつを入れてどうぞ
- Jan 26 2018
1day CAFE 開催
1月28日 11:00~カフェをOPEN致します
2018年度は 毎月第4日曜日に開催となりました
是非 お立ち寄りください
もうすっかりお馴染みとなりました井下夫妻
街中でAVANTIのお客様にバッタリお会いすると
お客様から
「あら~利さん 美奈さんこんにちは~」と
とっても嬉しそうにお声がけされるそうです
そんなお話しを伺うと とっても幸せな気持ちになります
このカップケーキは井下君のコーヒーを練りこんで
大人の喜ぶお味に致しました
見た目を可愛らしくトッピング 大人可愛いお菓子です
ケーキは8種類ほどからお選び頂けます
AVANTIのお菓子はスポンジがとにかく美味しいのです
甘すぎない生クリームと季節の果物が
このスポンジに包まると ホッペが落ちそうなくらい
美味しい!!・・とは 常連様方の嬉しいご感想です
そしてパイ (この時季はアップルパイです)
リンゴの焼き加減が絶妙で サクッとしたパイ生地に
抜群の相性になっている・・と言われます(笑)
プリンやゼリーを出せば 滑らかさがたまらない~とか
あんみつは寒天と餡子が絶品!・・とか喜んでくださる
まぁ AVANTIの常連様方は皆様応援団ですので
こうして褒めて 褒めて 育ててくださるのです・・
嬉しいことに 毎回お菓子は完売です
カフェで召し上がって頂いたお菓子はご注文も承ります
もし 何かお気に入りのお菓子がありましたら
是非 ご注文をお待ちしております
- Jan 23 2018
大切なこと
2008年 1月17日 忘れる事のない
深い哀しみに包まれた一日でした
あれから10年・・
しみじみと 今年は振り返りました
聡明で美人で 本当に素敵な女性でした
憧れでした
一歳上のその方は
時々母のような暖かさを感じたり
時々少女のような儚さを感じたり
頼れる姉のようなのに 危なっかしくて
独りがとても似合うのに 寂しがりやで
時々 思いっきり抱きしめてあげたくなるような
そんな 可憐な女性でした
私のことを 「少年のようね」と
時には弟のようだと言い
時には恋人のようだと笑いました
妹には 「腕白坊主ね」と慈しみを込めて
接してくれました
入院して一ヶ月でした
たった一ヶ月で 想いをたくさん遺して逝きました
最愛の息子さんと娘さんには
最期まで 強い母の姿を遺して旅立ちました
私だけが知っている彼女の横顔は
心の奥に 私だけの思い出として大切にしています
妹が食に関しての仕事を再開する・・
それを伝えたのは入院先で
彼女に手伝って欲しいと伝えたときの嬉しそうな顔が
今でもはっきりと覚えています
「必ず治すからね。待っていてね。」
その想いは最期まで 言っていたそうです
生まれて初めて 亡骸にすがって泣きました
二人で 声をあげて泣きすがりました
両親が亡くなったときより 哀しかった
いつまでも居ると思っていた人でした
これから 愉しいことを一緒にできたらいいなぁ~と
そう思っていた人でした
出逢いは別れの始まりなんだよ・・
そう 心に留めた瞬間でした
このカップ&ソーサーは妹が彼女のために
一緒に仕事ができるようになったら使ってもらう・・
そう思って購入した器でした
繊細で未完成のものを好んだ彼女に相応しい器
一度も使うこともなく 見ることもなかったものです
この10年 時折 手に包み込んで眺めていましたが
今年から 私が使うことにしました
大切な彼女が逝ってから10年の節目は
彼女が楽しみにしていてくれた妹の主宰する
La cucina AVANTI も10年の節目になります
彼女が天国で喜んでくれるような
益々充実したものにしていきたい・・
そんなことを思った 雪の日でした
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