• Jan 26 2021

    ちょっと無駄話し

    私は建築や家具 そして手仕事の本を眺めるのが好きです

    高校1年生のとき 建築家になりたいなぁ~と思った事があり

    理数系の頭でないから無理だ・・と父に軽くいなされました

    いやはや ご尤ものいなしでした(笑)

    それなら 憧れなら良いではないか・・と今に至ります

     

    池袋の自由学園明日館を知ったのは17歳のとき

    そのときに初めてフランク・ロイド・ライトという名前を知り

    同時に帝国ホテルの設計者ということで興奮したことを

    今でも覚えています

    それと同じ時期に高崎市に暫く滞在していたという事で

    ブルーノ・タウトに興味をもちました

    今でも初めて購入した本は持っています

    40年以上の前の本ですので黄色くなっていますけれど

    思い出深い1冊です

    そして 西洋美術館を設計したル・コルビュジエ

    蝶ネクタイの良くお似合いになる素敵な紳士という所から

    入りました・・ミーハーですね~

    でも最近 又 ブームになっていることが嬉しいです

    ファッション雑誌のような扱いで様々な雑誌に登場して

    若い方もまるで流行を追いかけるように夢中になって

    まるで まだ存命の有名人のようですもんね

    情報量もたくさん有ますし だからこそ私も興味を失わず

    今日に至っているのかもしれません

     

    「住む」という雑誌はご存知ですか?

    2002年の春に創刊 私が知ったのは2004年

    ふらっと立ち寄った本屋さんで偶然出会いました

    木工作家の三谷龍二さんのコラム 

    建築家の中村好文さんの特集

    そしてル・コルビュジエの特集

    この3本柱で即刻購入 今でも大切に保管しています

    でも この雑誌と出会ってもっと感動したのは

    目次の次のページに連載してあった長田弘さんの詩でした

    購入した目的とは全く別のところにこの雑誌と出会った

    意味があったことに驚きを感じたのは最近のこと

    不思議なめぐり合わせってあるのですね

    その後直ぐ 長田さんの詩集を購入して言葉の持つ力に

    癒されました 

    出会った2004年は父を亡くした年だったのです

     

    その長田さんの詩集を今年 又 読み返しています

    コロナ禍で人と会えなくなりました

    人と繋がるのは 会うことだと思っていたことが崩れました

    でも 会うことだけでは 本当は繋がれないのだと

    もう一度 原点に戻されたように感じます

    この「世界は美しいと」という詩には 今必要な大切な言葉が

    美しく奏でられている・・と改めて実感しています

     

    私が建築や物づくりに憧れるのは

    土台というものがその全てを形作るという理念なんだなぁと

    そして 土台というのは 言葉や所作にも必ずあるもので

    その土台作りこそが人間の器を大きくするのだろう・・

    そんなことを改めて思うのでした

     

    洋服も パターンが命

    これこそ土台なんですものね

     

    お付き合い頂きありがとうございました