• Jun 17 2021

    憧れのアイテム

    夏を涼しく感じたいという気持ちが強くなったのは

    13歳の夏休みに前橋市へ引っ越して来てから

    3年程経ってからでしょうか

    3年間程はそんな優雅な気持ちになることもなく

    ひたすら 前橋市へ引っ越してきたことを恨めしく

    厭で厭で仕方がない・・そんな気持ちだったと思います

    当然 中学時代の思い出は無いに等しい・・(笑)

    何せ北海道生まれですから このムシムシする暑さには

    耐えられなかったですし 冷房の涼しさは受け付けない

    そんな状態でした

    母はひたすらガラスの器を取り揃え

    見た目の涼しさを追い求めていたようです

     

    高校1年生の夏休みから3年間 友人宅の別荘で過ごす

    そんな贅沢な経験を頂きました

    1週間から10日くらいだったと思います

    北軽井沢の山の中でしたけれど 旧軽まで毎日下り

    散策したことは 私の最高の思い出になっています

    50年近く前です 本物のセレブばかり 

    それから軽井沢が大好きになりました

    高校卒業してからは友人宅の別荘ではなく日帰りで

    夏になると毎週のように通いました

    ジョン・レノン夫妻を見たときは 心臓がドキドキして

    本当に存在するんだなぁ~と 可笑しな興奮に湧きました

    東京の都会の華やかさとは違う しっとりした洗練さが

    何とも居心地の良い 夢の世界のようでした

     

    高校3年生になると 洋服も大人じみたものを用意して

    茜屋珈琲店に通うようになりました

    美味しい珈琲がどんなものかは分かりませんでしたけれど

    静かな佇まいの重厚な作りのお店で頂いた1杯の珈琲は

    格別に美味しかった

    未だ大人の階段を一歩昇るのには及びませんでしたが

    それが最初に眺めた大人への階段の入り口だったかなと

    思います 

    街並みの風景に美しい大人の営みを感じた忘れられない

    思い出は 私の感性を育む訓練になったと思っています

    そして その時に感動した出会いは麻のブラウスを着た

    美しい女性の姿でした

    その女性は サンモトヤマというお店から出てきました

    シャレードの映画で観たルイヴィトンのバック

    少し小麦色に焼けた肌 頭に掛けてあったサングラスを

    上品な仕草で顔に戻し さりげなく髪を掻き揚げる

    そんな映画の1シーンのような素振りに生唾をゴクリ

    そして美しいサックスブルーの透け感のあるブラウスに

    目と心を奪われてしまいました

    絽の着物のように美しかったのです

    母に聞いたら 多分シルクリネンじゃないか・・と

    今でもはっきり覚えているほど 衝撃的な印象でした

    あの頃の大人は本当に格好良かった・・

     

    あれ以来 装いで涼しさを醸し出すことも大切な演出

    そんなことを思うようになりました

    今日入荷した麻のブラウスです とても上質な風合い

     

    3色展開でフリーサイズです

    見た目も清涼感があり 実際 涼しい素材です

    柔らかなワイドパンツとのコーディネートでも

    カットソーのロングワンピースに羽織ってもGOOD

    カジュアルなデニムとも相性抜群です

    店頭で是非 ご覧ください