• Sep 11 2025

    伝統行事は祈り

    雷雨・豪雨による被害が後を絶ちません・・

    これ以上の被害が出ませんよう 願うばかりです

     

    ここ数年 毎月行事の設えをするたびに思うんです

    日本の伝統文化は中国から伝来されたものがベースに

    なっていますけれど この21世紀まで粛々と継承されて

    日本独自の文化になっているって奇跡だなぁ~と

    そして全ての行事・節句には「祈り」が込められています

    毎月 感謝して願って 祈る 

    それを考える時 日本はやはり神道の国なんだと思います

    生きとし生けるもの全てに命が宿っている・・

    その命と共に 人間は生かされていることを感謝する

    たくさんある宗教の中で 神道が一番シンプルで分かり易い

    ですよね 

     

    九月九日は重陽の節句でしたね

    菊にポリフェノールが含まれていることを知ってか知らずか

    長寿の薬として平安時代から重宝されていたのは やはり

    中国の漢方薬で知ったのでしょうね

    源氏物語にも枕草子にも「被せ綿」のことが描かれています

    節句の前日 菊に真綿を被せておくとその真綿に露がつき

    翌朝 その真綿で身体の老いを祓ったとか

    まさにアロマテラピーです💖 最高の美容法です(〃艸〃)ムフッ

    現代にも十分通用しますよね

     

    鎌倉の花屋務さん作成「被せ綿」です

    菊は和紙で作られています その上に真綿を被せたお飾り

    平安時代に想いを馳せて こんな設えも楽しいです

    新妻屋さんの練り切り「被せ綿」 

    この季節にしか味わうことが出来ないのが嬉しいです

     

    若冲の菊と菊模様の手毬も一年に一度だけ飾ります

    この命に感謝を込めながら「無病息災」を願います

     

    10月6日は十五夜 11月2日は十三夜

    11月23日は新嘗祭(収穫祭) 12月22日は冬至

    こうして1ヵ月に一度は何かしらの行事があることで

    必ずその都度 自分の足元を見つめ直す機会があります

    脈々と繋がってきた命の継承を考えると いつも奇跡だと

    思って襟を正します

    そして 行事には必ず美味しいものが付き物でしょう?

    私は何といっても これが楽しみなんです 笑笑

     

    小さな営みにある幸せに 生きていることを実感せずには

    いられません・・