-
Aug 3 2017
美しさとは
8月になりました。
土用が明けたら、立秋です。
秋というと何を思い浮かべますか?
虫の声・・でしょうか?
季節を感じる小さな出来事に喜びを見出したとき
ふと微笑んだ笑顔は美しいと思います。
それは予期せぬ細やかな幸運に
胸が躍ったからでしょう。
そんな小さな感動は
子供のときは日常茶飯事でしたよね。
それは初めての出会いが殆どだったから・・
年齢を重ねていくと
繰り返し訪れる幸運にも気がつかなくなり
感動するという脳の動きが少なくなるのでしょうね。
「あたりまえ」という繰り返しの日常に飽きてくるせいで。
皆様はいかがでしょう?
日常の生活が「あたりまえでつまらない」と
感じていらっしゃいますか?
季節毎の小さな気づきに心を開いてみると
忘れかけていたことを思い出し
一人でいる時間が愉しみを引き出してくれる。
そんなことがよくあります。
また 初めて気がついたなんてこともあったりして
こんな年齢になっても
結構 楽しめることがあるんですね。
江戸指物の虫籠と竹細工のコオロギ
源氏物語や枕草子に出てきそうな虫籠でしょう?
繊細で緻密な手作業の結集ですよね。
どんな人が作ったのかな・・そんな想像ができるものに
私は美しさを感じます。
美しさって
実際に見えているものの奥に潜んでいる
日々の積み重ねの結集のように思います。
私が食、アロマ、工芸品などをご提案しているのは
誰にもみせない日々のあたりまえの生活に
ほんの少しの楽しみを添えて頂くため。
そんな楽しみを味わうなかで
何気ない日常のひとコマでこぼれ落ちた微笑が
誰よりも美しいと感じて頂けることを願っています。
美しさはやはり心構えでいかようにもなり得る。
そう 想う日々です。