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Jun 11 2020
六月の行事
雨音はセレナーデ・・って
何だかこの表現は 一昔前となりましたね
雨音は恐怖の前触れ・・
雨の被害が多くなったこの頃では
悲しいかなこんな情緒なしの表現を聞くようになりました
日本には 季節を味わうための美しい言葉があります
そして 日本人の精神文化には「花鳥風月」という
世界中の人々が羨ましがる独特の文化もあります
華やかで色彩溢れるもの 墨の濃淡だけで描いたもの
何れにしましても この世に生きているもの全てに
美しさを見出して芸術品までに仕立て上げた器量は
世界の芸術家のお手本になったほどでした
若冲展で購入した版画
こういう日常の見過ごしてしまうことさえも美にしてしまう
六月の衣替えの時期に飾ります
足利市にある漆器店で見つけた真鍮の蛙と龍
いつもならお相撲をさせて飾りますが 今年は離れて(笑)
ソーシャルディスタンスです
紫陽花の小さな屏風も6月だけの為に飾ります
そして 夏越の祓えの茅の輪くぐり
こちらは6月30日の夏越の祓えまで
半年間 無事に過ごせたことへの感謝と
これからの半年間を無事に過ごせますようにと祈ります
6月20日過ぎには神社に飾ってありますので
是非 参拝して頂きたいと思います
自宅で過ごすことが多かったことで
改めて 暮らし方を見直したという方々が増えたとか
まだまだ 日本の季節の行事をご自宅で味わう方は
それでも少ないように感じます
季節感が失われていく中だからこそ
身近な日常を大切にする心で 季節を取り戻したいと
私は感じています
是非皆様も ささやかな日常の美を楽しまれて下さい