• Feb 9 2024

    残念なこと

    1月31日にとても大好きで とても尊敬していた染織家

    柚木沙弥郎さんが亡くなったと知り 心にポッカリ穴が

    空いてしまったような感覚です 

    御年101歳 昨年までYouTubeやインスタでお元気な

    お姿を拝見していましたので これはまだまだ大丈夫!!

    そんな確信をもってはいましたが 何せ100歳ですので

    祈るような気持ちでご活躍を拝見しておりました

     

     

    お店によく掛けてあるのでご存じの方が多いと思います

    遊び心のあるワクワクする絵です 

    人間国宝の芹沢銈介先生の最後のお弟子さんという事が

    最初の認識でしたが 作品を拝見してその人間性を知ると

    どんどん魅了されていきました

    柳宗悦と民藝に出会わなければ 知ることも無かったかも

    しれませんが 祖母から民藝のことを聴き 柳宗悦という

    名前を知り 母から芹沢銈介のことを聴き 柚木先生を

    知り 姪に繋がっていきました

    人の手で作るものには「命」を感じます 様々な土地で

    生まれた工芸なら尚更です 人間の生活に必要だからこそ

    生まれた工芸品 それぞれの地域の風土が生み出した物が

    少しづつ無くなっていきそうな気配のなかで 柚木先生が

    ご逝去されたことは又ひとつの光が消えてしまうのか・・

    それとも 大きな光を失くしたことをきっかけにして

    動き出すのか・・ 是非 その精神を継承して工芸品を

    守っていって欲しいなぁ~と改めて実感しました

     

    柚木沙弥郎さんこと「サミー」(我が家での愛称です)

    とても大切なことを学ばせて頂きました

    人生は愉しく 常に心がワクワクするように自由でいる

    どうせやらなくてはならないなら 愉しく進めたほうが

    断然良いに決まってますもんね

    100歳のときに毎日デザイン賞を受賞しました

    その時のご挨拶文が本に書かれていました

    「この難しい今の時代の‘今’を生きている方々 皆さんに

     どうかどうか前へ前へと進んで頂きたいと思っておりま

     す」

    これから先の世の中は見えないことばかりですけれど

    シンプルな先生の言葉どおりだなぁ~と思います

    前へ前へと進んでいくしかないんですよね 

    焦らず じっくりと自分の1本の道を信じて歩いて行こう

    そんな事を先生の最後の本を手にしながら思いました

     

    ご冥福を心からお祈りしたいと思います

     

    日本民藝館の展覧会作品「燕」 型染めのタペストリー

    こんな風に天国へ旅立ったのかなぁ~