• Feb 20 2016

    久しぶりの講演会

    子供の頃から焼き物、塗り物、ガラス物が

    好きでした。

    勿論、木工細工も。

    いつ頃なのか定かではありませんけれど、

    母方の実家の影響だと思います。

    古い家具・・仙台箪笥・桐箪笥など、

    南部鉄器の湯沸しや囲炉裏。

    古びた漆器やお膳。

    ゴツゴツした大皿やどんぶり。

    大きな大きな花器。

    伊達藩のお膝元で北海道の開拓に従事した

    母方の曾祖父たちの残した家財道具には

    「慈しむ」べき歴史が刻まれていました。

    祖母がその古びた道具を大切に使っている姿が

    子供心にとても神聖に感じたものです。

    そして、その扱う祖母の手が大好きでした。

    高校生になった頃、

    新渡戸稲造、岡倉天心、柳宗悦に夢中になり、

    日本の伝統的な精神論や美術品(仏像)、

    そして、民藝というものに心底惹かれていき、

    現在に至ります(笑)

    民藝・仏像・神社・仏閣・茶の湯・香道・などの

    文字を見れば、何でも手にとって読む。

    同じような本が書斎にはゴロゴロしています。

    全てを完読しているわけではありません。

    読んでいる最中に新しい本が欲しくなるので、

    ほぼ、3~4冊は常に同時読みです(笑)

    節操がありません。

    それでも、最近は年齢を考えて本屋には

    できるだけ行かないようにしています。

    読んでない本は読まなくては・・天国には、ね。

    連れていけませんもの。

    明日、前橋中心地にある「アーツ前橋」で、

    昨年購入したご本の著者、鞍田先生が来館。

    何というシンクロ。

    「いとおしい食卓」という題材での講演。

    きっと、民藝のお話しもされるだろうなぁ~と、

    久しぶりにワクワクしています。

    IMG_0737

    暮らしのなかで慈しむ道具は

    祖母のように代々と受け継がれてきたものを、

    大切に使うことで、美しさを完成させる。

    今、新しく手に入れた手作業の道具たちも

    日々生活のなかで、慈しむことで

    作り手の魂が輝き、使い手の宝物となる。

    それで完成されるんですよね。

    大切なことを、明日、伺ってきますね。

    感動を上手くまとめられたら、

    また、ここで、お会いしましょうね。

    それでは、また。