• May 26 2017

    NHKカルチャー青山教室

    4月から通い始めた一ヶ月に一回の楽しみ

    「民藝と茶の湯」講座 第二回目に出席してきました。

    今回は宿題の発表がある日でちょっと緊張しましたが

    教養・知識のある他の方々と同じじゃなくて当たり前・・

    そんな風に思いましたら何だか気が楽にになって

    ヘラヘラと出席してきました。

    やはり思った通りで

    本当に皆様、知識が豊富な方々で絵もお上手な上に

    ご説明も図録のような素晴らしいものでした。

    宿題の内容は「茶碗の中の宇宙」楽焼の展覧会で

    お気に入りをスケッチしてくるというものでした。

    私は実際それを使うということを主題として

    「人生最期の一服」というテーマで拝観しました。

    時代背景や作者の意図、更には技法などは一切考えず

    私自身の為に選ぶという超個人的な見方をしました。

    その見方は私にとっては敬意の証でもあります。

    一番で発表させて頂いて本当に良かったと思いました。

    だって、他の方々の発表を聞いてからだと

    場違いな感じがして、自分の発表が出来なかった・・笑

    そう思います。

    でも、実際に空想のなかでもあの器を手にしたら・・

    そんな想いを胸にワクワクしながら拝観できたことは

    何とも言葉では言いがたく

    今でも思い出してはニヤニヤしてしまうのです。

    だって、空想のなかで私の所有物なんですもん(笑)

     

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    初代長次郎作 杵ヲレ

    写真が歪んで写っていて失礼しました。

    このお茶碗で姪達へお濃茶を飲ませたい、と思いました。

    私がつけた銘は「勇気」

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    十五代吉左衛門作 梨花

    これは両親へお薄を一服づつ

    私がつけた銘は「無垢」

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    十五代吉左衛門作 焼貫黒楽茶碗

    これも図録の写真が歪んでる・・すみません。

    これは妹へ濃茶を

    私がつけた銘は「凜」

     

    それぞれの器からのインスピレーションがあり

    銘をつけた言葉が浮かびました。

    作者の方が知ったら、叱れそうですね。

    でも、私には鑑賞だけという趣味がありません。

    実際に使うということが大前提にあります。

    どんなに高いものだとしても、手に触れないものなど

    愛でられないからです。

    実際、勿論そんなに高いものは購入できません。

    だからこそ、

    名品と呼ばれるものを拝見するときは

    自分ならこれを、どんな時にどんな風に使うだろう

    そんな空想のなかで楽しみます。

    それが時代を超え、その時代に生きた方々への

    敬意だと思っています。

    皆様はいかがですか?

     

    明日の死を覚悟して家族の為に一服のお茶を・・

    その為の器選びは、自分の内面との対話の時間となり

    貴重なひとときとなりました。

    何故これを選んだのかということは長くなりますので

    止めておきます(笑)