• Jun 26 2017

    言葉を綴る

    今朝の読売新聞に素敵な記事を発見しました。

    「小林麻央さんのブログを読んで」という題で

    作家の荻野アンナさんが寄稿したものです。

     

    麻央さんが亡くなってから

    哀しいことに私の目に飛び込んでくる言葉が

    治療に関する批判めいた言葉ばかりでした。

    それは読んでいる私の身体が痛くなるほど酷いもの

    言葉というのは今更ながらですけれど

    とても恐怖が秘められているものだなぁ~と実感。

    怒りが溢れてくる反面、哀しい気持ちになりました。

     

    荻野アンナさんの言葉に触れて

    そんな私の感情はふっと消されて平常心に戻りました。

     

    「書くとは孤独な作業だが、

    孤独の底まで到達すれば、自分を客観視する力を得て

    再び浮かび上がることができる。」 記事より

    こうアンナさんは言い、麻央さんがブログを書くことは

    自ら綴る言葉で自分自身を支えた・・と。

    更にその言葉で大勢の方々を支え、元気づけた・・と。

     

    人間が神様から頂いた特別な力は言葉だと

    私は常に思っています。

    その言葉は人を誹謗中傷するものであってはならない。

    ましてや

    文字としてその誹謗中傷を残すのは罪ではなかろかと

    そう思っています。

     

    亡くなる二日前に書かれたブログの最後には

    「皆様にも、今日笑顔になられることが

    ありますように。」と綴られていました。

    どんなに自分が苦しくても、辛くても、悲しくても

    自分を励まして応援してくれる読者の方々へ

    美しい言葉を綴りました。

    それは自分の命への敬意であり

    愛する家族への祈りでもあったのではないでしょうか。

     

    言葉を綴る・・愛情の糸目だなと思います。

    ひと目足りなくても、多すぎても想いにはならない。

    大切なことを伝えるには

    糸目を丁寧に紡ぎたい・・そんなことを思いました。