• Oct 27 2017

    運慶展

    私が仏像に恋をしたのはいつだったのか・・

    小学生の頃は確かですが

    何歳だったかは 覚えていません。

    それは 本の中

    ときめいたのは 阿修羅でした。

    北海道に住んでいた子供時代

    内地は外国でした。

    東京には一生のうち 行けないかもしれない

    そんな感覚でした(笑)

    いつの時代??なんて思われるでしょうね。

    でも 昭和30年代はそんな時代でした。

    そして 北海道の子供がそんな想いを抱いているのは

    普通でした。

     

    前橋市に引っ越してきて嬉しかったのは

    日本のほぼ真ん中辺りだということ。

    東西南北に旅行するなら 一番良い場所だと思いました。

    中々思うようには出かけられませんけれど

    それでも 子供の頃外国だと思っていた内地に住み

    今では仕事とはいえ 毎週のように東京へ行きます。

    芸術などに触れられる機会がたくさんあることを

    心から嬉しい・・と思うのです。

     

    11月26日まで 東京国立博物館で

    興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」が開催されています。

    10月25日 水曜日の冷たい雨の中でしたが

    40分待ちの列に並びました。

    土・日の賑わいが予想されますね。

    予想されますけれど 是非 並んでも拝観をお薦めします。

     

    スタイリッシュという言葉が合うかどうかは分かりません。

    でも 時代の流れに合わせて 独特の世界観をつくり

    この21世紀に生きる私達の心までも掴み

    ワクワクさせ 驚かせ 笑顔にさせてしまう。

    勿論 「有難さ」で拝みたくなる仏像ばかりですけれど

    それよりも先に思うのは

    まるで 生きているようだ・・ということ。

    動いている空気を感じること 風の音を感じること。

    共に生きている・・それを感じさせることが

    凄いなぁ~と思いました。

     

    時代を読み 時代の尖端をつくり 後世に残す。

    そこに潜むのは 自分の信念のみ・・

    揺るがない信念と探究心。運慶の底力の結集でした。

    信念って 私にはあるのかな・・そして探究心は?

    まぁ それがあれば もう少しなんとかなっていたかな(笑)

    そんなことを ふと考えた 拝観でした。