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Apr 24 2018
私の情熱のもと
情熱なんていう言葉を使うと
ちょっと「プッ」って笑われそうですね
でも仕事への熱を沸かせるものがあるとすれば
こういうもの・・・かもしれないなぁ~と思います
大好きなデザイナーよりも 美しい華やかさよりも
地味ですけれど 心に「グッ」とくるもの
思わず溜息が出て 生きる喜びを感じ
私も こんな精神で自分の人生 仕事に向き合いたい
そんな活力が湧きます
その活力のもとは
日本の四季に合わせた文化に関わること
有名 無名関係なく 長い年月の中で育まれてきたこと
そこに 人の手が加わっていること
心が込められていること 想いが感じられること
そういうものが 私のパッションのもとになっています
静かなパッションですけれど それは深く強いものです
右の本は輪島の塗師 赤木明登さんの新刊です
赤木さんは哲学を学んでいらしたので 文章が面白い
まだ読み始めたばかりですが ワクワクしています
左の本は 前に購入した「俵屋」さんの写真集です
何度も何度も開く本です
まったく私の仕事のジャンルとは違いますけれど
洋服屋を続けてこられたのは
このジャンル違いの趣味があったからだと思います
日本人は春夏秋冬 家のしつらいも変えれば
身支度も変えます
そして 料理によって器も変える
だからこそ 日本の伝統工芸品が栄え残っているのです
器の種類も世界一だと思います
染め 織り 色彩の数も世界一
家の中の様々な装飾品も世界一 技巧も世界一
そして それを普通に使っていますね
日本語は世界で一番難しい言語だと思います
文字の種類は世界一 文字の書き方も種類が豊富
同じ言葉で意味違いも世界一
美しい言葉遊びは日本語ならではですよね
時々思うのです
確かに 英語が話せたら良かった 伊・仏・独も・・
でも 美しい日本語が話せなければ 格好悪いな・・と
まぁ これは話せない私のひがみかもしれませんね(笑)
豊かな生活をご提案したいと思って参りました
それは 日本の風土に生きるという確かな温かみを背景に
1枚の洋服がご縁で繋がれる 豊かさです
何の変哲もない洋服かもしれません
でも 私の手から受け取って頂くことで 心が豊かになれる
そういう関わりをこれからもしていきたい・・
そんな決意をもらえるのが 私の小さな趣味です
皆様のパッションのもとは何ですか?
今度 談義がしたいなぁ~