• Dec 6 2018

    いのちのスープ

    つい先日 以前からお客様からのご要望があり

    「スープ教室」を開催致しました

    辰巳芳子先生の「玄米スープ」です

     

    鎌倉で開催されている辰巳先生の料理教室は

    まったく予約が取れない大人気の教室です

    もう先生もご高齢 今年94歳

    精力的にご活躍されていらっしゃって

    日々これが最後・・そう思って挑むお姿には

    心から尊敬の念を持ちます

     

    私が辰巳先生を知ったのは 33歳くらいの頃です

    料理家なのに 哲学者のような文章

    日本語がこれほど美しいものか・・と思わせてくれる

    宝石のような言葉たち

    厳しさのある言葉には 受け継いで欲しいという覚悟が

    感じられました

    佐藤初女先生とも違う 東城百合子先生とも違う

    都会的な洗練された雰囲気が とても印象的でした

     

    母の闘病の時は 東城先生の手当てを学び実践

    その頃は仕事が忙しく 妹も子育てと仕事を抱えて

    食に関しては 思うようにしてあげられなかったという

    反省から 父が闘病生活に入ったときは

    辰巳先生の「いのちのスープ」を実践することができ

    3ヶ月~半年といわれた命を 5年生かすことが

    できました

     

    いつか ご希望がある方がいらっしゃった時には

    この教室を開催しよう・・そう妹は考えていたようです

     

    今 癌は3人に一人とか 2人に一人とか言われ

    もしかしたら 明日 自分自身がそうなるかもしれない

    口から物が入らなくなったときには

    やはり 液体が一番摂りやすくなります

    その為には ひとつひとつの作業を丁寧に行う

    出来上がりのものを使うよりは

    順序正しく 心をこめて作り上げたものには

    相応のものが出来上がる

    なにひとつ 面倒な作業はなく 全て必要な作業

    大変だった時間の流れは 命の灯りになるのです

     

    年齢を重ねないと気がつかないことがあり

    経験しなければ 気がつかないことばかりです

    実践せず 机の上の学びばかりに囚われていると

    人生の半分以上は水の泡・・

     

    知らないことが恥なのではなく

    知ったことを実践もせず 知ったかぶりをすることが

    恥ずかしいことなのだと 自分自身を戒めます

     

    60歳まで生きられたら ついている

    早くに逝ってしまった従姉妹や友人 そしてお客様

    その方々が遺してくれたメッセージを

    この年の瀬につくづくと 感じています

     

    「玄米スープ」の教室は 2回目も開催致します

    ご興味のある方は是非ご参加ください