• Oct 23 2015

    変わらないこと

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    イングランドトラッドは少女時代から好きなラインです。

    このラインは少女でも熟女でもお似合いになります。

    白髪の知性的な女性がこんなスタイルで骨董通りを歩いていたら

    絶対に立ち止まって見惚れます。

    靴はやっぱり、ロジェ・ヴィヴィエ。BAGはトッズのトート型で。

    根津美術館のパンフレットがちらっと見えたりしたら・・素敵です。

    若い頃から、年上の方が好きでした。

    50代くらいの女性に憧れ続け・・50歳になるのが待ち通しかった。

    いざ自分が50歳になったときに、理想からあまりにも遠いので

    がっかりして(苦笑)60歳を目指してきました。

    年齢を重ねることは覚悟しかないと、来年60歳になる私は思うのです(笑)

    子供の時から好きな物が変わらないことは、成長が無いようで実は本物を見極める力を養うのではないか・・と、最近思うのです。

    そして、それを自分流にアレンジする技を身につける。

    時流に乗る事はとても大切なことです。自分を活気付ける為には必要なこと。

    でも、乗りすぎて自分を見過ごすと大人の女性らしからぬみっともなさが目立ちます。最近、特にそう思うのです。

    年齢を重ねてもお似合いになるものは、「お好きな物」。

    これに限ります。

    そこに、いたずら心で流行ものを入れることが素敵です。

    若い方には到底真似できない、年齢を重ねた方だけの特権。

    凛としていて、ゆるがない美しさ。

    若い頃から培った感性だけが大人の女性の華を開かせてくれる。今、AVANTIにはそんなお客様が沢山いらっしゃいます。

    最近30歳前後のお嬢様がお母様とご一緒にご来店くださいます。

    お母様のお下がりをそれはそれは素敵に装ってくださって、

    洋服屋冥利に尽きるなぁ~と、本当に嬉しく拝見しています。

    洋服は消耗品ですが、丁寧に作られたものを丁寧にお召しになって頂ければお嬢様にも受け継いで頂けます。思い出が詰まったお母様のお洋服を受け継ぐ。

    新しい母と娘の関係が生まれるように思えます。