• Jan 25 2025

    ブラックフォーマルの不思議

    ブラックフォーマルについてご相談を受ける事があります

    日本のフォーマルの規定はどこが基準なのか さっぱり

    分かりません

    押さえたいことは 

    ①肌の露出がないこと

    ②金銀のアクセントが喪服に付いてないこと

     (勿論 靴にもこういう飾りが付いていない)

    ③アクセサリーはパール

    ④BAGには皮を持たないこと

    最低限守るのはこの4か条位だと思います

    あく迄も私個人が守っていることですけれど・・・

     

    お葬式って急なことが多いですもんね

    日頃から黒の洋服を着ていたら それ用ではなくても

    その時にも通用するものがあったりしますけれど 黒を

    着用なさらない方は慌てて フォーマル売り場へ行き

    少しぐらいサイズが大きくても購入してしまう

    そして次のその時をじ~っと待つ 箪笥のこ・や・しに

    なってしまい いざ出番の時にはサイズが合わなくて

    結局 又 慌てて購入するという負のオーラ満載の洋服に

    なってしまいますよね~

    哀しすぎますね その洋服・・・

     

    母は黒のシンプルなワンピースは必ず1着は買いなさいと

    言ってましたし 仕入れの時は 黒のシンプルな洋服を

    必ず発注するようにと言っていました

    私達に定型のブラックフォーマルを勧めたこともなく

    自分の感性で選び その時の状況を踏まえて着こなすと

    「カッコイイ喪服だね 最期の見送りに相応しい」と

    べた褒めでした 笑笑

    本人は必ず着物で出席でしたので 喪服というものには

    一切興味もなく 若い頃の映画三昧の中で培った独特の

    ファッション感覚が一番冴えわたったのがお葬式という

    哀しみの場面でした

    一番自分らしい装いで 最期を見送ることが礼儀

    これが母の言い分でした

     

     

    身頃は厚手のジャージ素材です ウエストの切り替えの

    部分からシフォンの生地を付けています

    動くとゆらゆらと揺れるのでその表情が分かります

    ジャージ素材のシンプルなワンピースの上に 薄っすらと

    シフォンの生地が巻き付けてあるため 柔らかさがあり

    上品な雰囲気が醸し出されます

    私は これを喪服としてお召し頂くことをご提案します

    既に 40サイズは完売していますが38サイズでも

    ゆとりあるデザインになっていますので ご興味があれば

    ご試着なさってください

     

    母は親戚などのお葬式の場合は当然黒の喪服でしたが

    親しい方のお葬式には 帯などの小物は黒でしたが着物は

    灰色などの鮫小紋で出席していました

    揺るがない母の確固とした装いの流儀は 相手に対しての

    尊敬の念の表現だと知り 装うということを改めて考える

    きっかけになりました

    洋服の歴史がない日本の頑なな装いの定義って何??

    特にブラックフォーマルに関しては フォーマル屋さんが

    特になることばかりなんじゃないかしら?と意地悪な事を

    思ってしまいます

    大切な方の葬儀にも 是非 ご自分らしい装いで💖

    相手に対するリスペクトの表現のお手伝いになると 私は

    思います

     

     

    こんなアクセントを付けたら 黒だからこそ映えますね