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Jul 31 2025
美術館のたのしみ
火曜日は群馬県立博物館へ行ってきました
「伊勢神宮と群馬」というタイトルです
次回の式年遷宮の御装束神宝材料「生糸」の主たる蚕繭生産地
及び繰糸施工地として選定されたそうです
世界遺産がある群馬県の養蚕がこうして選定されることは
とても誇らしいことですね
出展数は少ないですが 中々拝見できる物ではありませんので
お時間がありましたらお出かけになってみてください
8月31日まで
そしてお隣の近代美術館では
ぐんま青年ビエンナーレ2025が開催されていますし
今年もコレクション展示として 「ゲルニカ」タぺスリーが
展示されています
その他 新収蔵作品などの展示もされていますので楽しめます
何といっても入館料以上の満足感が超おススメの理由です
駐車場から少し歩くのがこの時期はキツイのですけれど・・・
それでも あの森のような空気感に癒されます
今年はゲルニカのタぺスリーを観ながら 本物の絵画の筆跡を
鑑賞したい!!と強く思いました
マドリードのソフィア王妃芸術センターに行かなくては鑑賞
出来ないという事が既に 特別感が満載ですね
未だご覧になられていない県民の方は 是非どうぞ💖
こちらも8月31日までです
ゴッホが昨年から展覧会が多いですね
昨年もありましたが見逃して残念だったなぁ~と思っていたら
今年もありますね 今は大阪市立美術館で開催中です
次は都美術館で9月から始まります 楽しみです
雑誌でも話題です
今回の展覧会は 義妹のヨーさんの功績といいましょうか
現代の人たちがこうして鑑賞できるのは 彼女なくして
語れませんものね いかにしてゴッホの絵画を繋いでいったか
をベースにした展示会になっているようです
過去の足跡を辿る旅と言えるかもしれませんね
今年の6月に刊行されたばかりの本です
ヨーさんの生い立ち テオとの出会い ゴッホとテオの死
遺産としての絵画を守りぬいた功績 関わった人達の友情
展覧会までには読破したいけれど・・無理かなぁ~ 笑
幸せな時代に生まれ 育ってきたからこそ芸術に触れられる
過去を知ることで 自己対話に繋がっていくと感謝しか
生まれないですね
世界中の文化・芸術を鑑賞するのは 私にとっては旅路です
何百年もの年月を飛び越えて まるでその時代にワープでも
したような錯覚を感じます
常に「どう感じたのか」を自分に問いかけていく作業が
私には一番ワクワクする瞬間です
皆様は 鑑賞後は誰と話題をシェアしますか?
もしそんな話題を一人で楽しんでいらっしゃるなら・・
是非 私にシェアしてください💖ね~
ゴッホ書簡集 Ⅴから
これはゴッホが自殺をした時に上着のポケットに入っていた
テオへの手紙だそうです テオが見つけたものです
出そうと思って出せなかったのか
それとも 書いたけれど出すのをやめたのか・・
今となっては分からない
でも きっと出そうとしていた手紙だったろうと思います
「できる限りいい絵を描こうと思って心を引き締め
倦まずたゆまず努力してきた・・」
「ぼくの絵に対してぼくは命をかけ ぼくの理性はそのため
なかば壊れてしまった・・」
こんな文面を読むとき 苦悩に満ちたゴッホの顔を想像して
胸が痛くなりますが それでもテオの画商としての腕を信じ
託している兄弟の愛情を感じます
もしかしたら この手紙を出す道すがらで咄嗟に撃ったかも
しれない 言い知れぬ孤独感と恐怖心に負けて・・
この書簡集を購入した30代は 私も悩みをたくさん抱えて
いた時期でした
書簡集やエッセイなど 生きてきた証や生きている証を知る
中で 自分の人生を客観的に俯瞰することで逃げ道を探して
いた時期でした
そんな意味でも 成し遂げた方々の道を辿る鑑賞には学びと
なる種がたくさんあると思います
9月になるのが楽しみです
やはり 本物を鑑賞すると筆運びの音が聴こえてきそうです
19世紀のフランスへご一緒に如何ですか?