• Jul 10 2015

    身だしなみ

    梅雨の晴れ間ほど嬉しいことはありません。 暑い日の雨ほど恵みを感じるものです。 ん~・・人間は慣れるという感覚が我侭という コントロールできない感情を生んでしまうのかも・・ そんな事をふと思ったりも致します。 でも、慣れるということは「慈しむ」という優しさを 育むきっかけになるのかもしれないな・・と、 仕事をしてきたこの年月を振り返って思います。 そして、生きてきた年輪の中でもそんことを感じます。 「身だしなみ」という言葉から皆様は何を連想されますか? 日本語にはひとつの言葉のなかに様々な意味が 込められていて、想像的で魅力がいっぱいです。 私は「身だしなみ」とは「思いやり」だと感じます。 思いやり・・愛情とでも言いましょうか。 気持ちを託すためにある言葉のように思うのです。 そう思っている私の「身だしなみ」のひとつに P1120356 文香・絵型香 こんな可愛らしいお香を常備用意しておくこと。 手紙に必ず同封致します。皆様、本当に喜ばれます。 そしてこのお香はお財布にも入れておきます。 お支払いする時にふわぁ~と、とっても良い薫りが・・ お金と共に素敵なご縁が入ってくるそんな予感がします。 P1120357 そして、手紙に綴る文字には万年筆を。 一番のお気に入りはモンブラン。只今、2本修理中。 30年使用しているものは時折メンテナンスが必要です。 昨年、黒檀の万年筆を新調して5本揃いました。 全て文字の太さが違います。 読んでくださる方々のお顔を思いながら選ぶ小物たち。 季節を配慮しながら便箋を選ぶ。 その書く内容によって文字の太さを考える。 最後に文香の薫りと形を選ぶ。 思わず自分自身の顔もほころんでしまうひとときです。 慣れてしまった様々なこと。 その中に生きていく上で大切なことが沢山隠されている そんなことを、この季節の巡りのときに いつも気づかされます。 そして、「身だしなみ」のある生活を思うのです。 身近な方々へこんなささやかな贈り物は如何ですか? きっと、梅雨空に爽やかな想いを頂くことでしょう。