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Feb 18 2018
味わう
日本語は素敵だなぁ~と思います
日本語自体が文化だなぁ~とつくづく思います
日本の鎖国が終わってから164年ほど・・
160年間なんてつい最近の出来事ですよね
でも 160年前は着物の文化なんて感じないほど
日本は様変わり致しましたね・・ほぼ全てが
ヨーロッパに行って驚くのは
1000年前の街並みがそのままになっていること
旧市街地と新市街地が隣り合わせで
まるでタイムマシンにでも乗っているような
そんな幻想に駆り立てられます
住宅も外観はそのままで 内装を変えて暮らしている
石の文化ですから遺せて当たり前なのでしょうけれど
普通の生活のなかで
そういうことに触れられる機会が多いように思います
戦争という大きな打撃が日本中を整備せざる得ない
状況をつくりました
それが日本が変貌していった大きな原因でしょう
そして 敗戦という痛手が復興への情熱になり
経済大国へと導きましたね
大きな改革で大きな財を得れば 失うものも大きい
日本は言語に含まれている美しい文化を少しづつ
失いかけている・・と 何だか最近気になります
伊勢神宮をはじめ 京都や奈良などの古都の遺跡
日本にもたくさんの世界遺産が存在しますけれど
もっと身近で大切なことを心得ていないと
そういう遺跡に感動することが出来ないのではないかと
思ってしまいます
有名だから パワースポットだから ちょっと流行だから
そんな誰かに誘われた感じでは感動なんてないでしょう?
・・そんなふうに思うのは私だけでしょうか?
日本語しか話せない私は思うのです
言葉に秘められた想いを味わいたいなぁ~と
何も特技のない私は思うのです
せめて心を手渡すような行いが出来ないものかと
以前読んだ辰巳先生のご本の一節に
「言葉も食べものも風土のいとし子」とありました
人の命を支えている食は風土からの贈り物です
言葉は人と人を繋ぐ架け橋
地域ごとに方言があるのも頷けるなぁ~と思います
食を味わうといい 人生も味わうといいますね
日々の生活を丁寧に過ごすなかにしか
見出せない美しさがあるように思えます
何気ない日常の生活を 心から味わいたいものです
朝の目覚めからして奇跡なんですもの
一日を自分らしく 愉しんで 全てに対して
慈しみ深く過ごし ほんのささやかなことに感動する
そんな毎日を味わいたいものです
山あれば 山を観る
雨の日は 雨を聞く
春夏秋冬
あしたもよろし ゆふべもよろし
俳人 種田山頭火(たねだ さんとうか)