• Jan 30 2024

    ちょっと ひとり言

    村岡花子さんというお名前を知るきっかけになったのは

    NHKの朝の連続テレビ小説「花子とアン」を見たという

    方が多いのではないでしょうか

    私は村岡さんを知ったのは雑誌でした 娘さんが語った

    記事だったと記憶しています 確か20代後半でした

    妹は「赤毛のアン」が大好きで 何度も繰り返し読んで

    いたようで 擦り切れた文庫本には村岡花子訳と書いて

    ありました 日本語がとても美しいというのが印象に

    残っています

    明治生まれの方の翻訳は とても言葉が美しく 子供心に

    うっとりしました その言葉遣いの美しさがきっかけで

    読書好きになり 本が一番の友達という子供時代になった

    のはとても大きな贈り物だったと思います

    今でも大切にしている本があります

     

    昭和39年 8歳の時に買ってもらった本です

    「バレエ物語」初めてクラッシックバレエを観た時に

    とっても感動して買ってもらいました

    演目は「コッペリア」でした 今でもあのウットリする

    感動は覚えています

    そんなに感動したのに クラッシックバレエを舞台で鑑賞

    したのはこれっきり・・中々機会がありませんでした

    そして

     

    9歳の時に買ってもらったのがアンデルセン物語

    初めて手にした伝記物語でした 

    この本をきっかけに伝記物語に魅了されていきました

    この次に夢中になったのはヘレンケラーでしたけれど

    貸してあげたら戻ってきませんでした 

    泣き虫でグズな私は 返してと言えずそのままでした

    返してくれなかった同級生に対してというより 本に

    とても申し訳ないと思っていた記憶だけが残っています

    こちらへ引っ越ししてくる際に 6冊くらいを荷物に入れ

    残りは従妹に渡しました

    中学生・高校生の時に読んでいた文庫本は黄色くなっても

    未だに本棚にいます 自分の人生を共に歩んでくれた友人

    そんな絆を本に感じています

     

    デジタルで本を読む方が増えたと聞いています

    何が便利なのか分からないのは やはり年齢のせいかな?

    触感がないものには 多分 歓びを感じないのだろうなぁ

    これも年齢のせいでしょうか・・?(笑)

     

    最近朝の20分 村岡花子さんのCDを聴いています

    戦前 ラジオで子供向けに童話を朗読していたものを

    テレビ放映の記念として復刻したCDだったと思います

    久しぶりに聴いてみると やはり言葉の美しさに癒されて

    丁寧な暮らしぶりが伝わってきて 大切なことを改めて

    実感しています

    妹が「こんな難しい言葉で子供にお話ししていたんだね」と

    驚いていましたけれど 確かに戦前までは丁寧語や敬語は

    しっかり教育されていたかもしれませんね

     

    時代が変わっていくなかで 変えてはいけない事を

    もう一度 しっかりと考えなければいけないなぁ~と

    伝えなければいけない年齢になった私は 最近そんなことを

    考えてしまいます

     

    皆様は最近どんなことを 考えていますか?