• Sep 10 2024

    昨日は重陽の節句

    五節句の中のひとつ

    最大数の九が重なることで重陽の節句と呼ばれています

    中国から伝わってきた長寿を願う節句です

    節句はほぼ中国から伝わってきた風習を 日本の行事として

    変化をさせながら今日まで守ってきています

    それは「祈り」が主体の行事だからです

     

    この重陽の節句は平安時代に宮中行事となったため 様々な

    文体でその様子が遺されています

    高校の古文の授業でお馴染みの枕草子にも出てきました

    でも 馴染みがない方が大勢いらっしゃるのは 他の節句と

    比べると家庭に浸透していないせいでしょうね

     

    でも 平安時代 宮中の女御たちが菊の蕾に真綿を被せて

    菊の露をしみ込ませ 翌朝 その真綿で顔や身体を清めて

    健康と美を願ったというのは凄いことだなぁ~と思いました

    今でこそハーブで菊科の植物にはポリフェノールの含有量が

    沢山あるということを学び 知っていますが その頃には

    そんな事は知らなかったと思います

    それでも 中国の薬用効果を伝え聞き 試したという事が

    冒険心に溢れているといいますか・・エネルギッシュな行動に

    賛辞を送りたくなります

     

     

    左は菊の花に綿を掛けました  右は和紙で作った菊に

    真綿を掛けた作り物です このお飾りを見つけた時は感動

    そして届いた時は更に感動でした 花びらや葉は本物と

    全く変わりません 京都の「花屋 務」さんです

    和紙で作られた夏の果物

    実は7月にたまたまインスタで見つけた花やさんでした

    勿論 花屋さんですから生花も購入できます

    でも 和紙で丁寧に作られた季節のお飾りが素晴らしい

    8月のお飾りで夏の果物を注文したのがきっかけでした

     

     

    左は吉田順子さん作 重陽のお飾り 右は若冲の模造品

     

    着せ綿のお菓子 新妻屋さんで購入しました

    可愛いお菓子ですよね 超美味しいんですよ

    玉露×菊の花びら この季節の限定です

     

    私が文化行事を愉しむのは脈々と繋がれてきた命の系統を

    感じるため ず~とこうしてご先祖様は無病息災を願って

    毎月祈ってきてくれたんだなぁ~と思うのです

    日常の些細な悩み事も この作業で救われることもあって

    毎月 欠かさず続けています

    次は お月見ですね 今年の十五夜は17日です💖

    お団子が楽しみ (〃艸〃)ムフッ