• Aug 26 2024

    「言葉」という宝物

    とても好きな作家の若松英輔さん

    作家としての肩書は 批評家・随筆家とあります

    小説ではないところに 興味を惹かれて読み始めました

    文章のひとつひとつの言葉がとても情感があり 繰り返し

    読むたびに奥行きが出てくるので ハマりました (笑)

    その後 偶然に妹が録画をしていた「100分で名著」

    この番組で 解説をしていらしたのを観て益々大ファンに

    声のトーン 話し方 容姿など想像通りでビックリでした

    言葉だけを追いかけていく中で ご本人の雰囲気や人間性を

    想像して 多分こんなお顔だちで声や話し方はこうだろうと

    勝手に思い込んでいたのですが 正に想像通りで(〃艸〃)ムフッ

    驚きました

     

    詩は自分の経験を通して 内面に潜む感情を言葉にするから

    でしょうか そこには言葉の後ろに隠されている感情が時々

    とても大きく心に迫ってくるものがあるように思います

    たまたま 私が読むものがそういう詩なのかもしれませんが

    言葉から 眼では見えない風景や感情を読み解くことで

    喜び・哀しみ・苦しさなどを疑似体験できる楽しさが読書に

    あると思っています

    若松さんの詩には 読んだ後に思わず眼を瞑ってその言葉に

    潜む様々な感情を味わいたくなるんです

     

    挿絵もなく 白い紙に文字だけが書いてある本の中はそんな

    学びや冒険がひしめいていますよね

    遥か遠い時代に生きた人々 行ったことのない様々な国

    食べた事のない食べ物 観たことのない芸術等々

    知らないことを 読書を通じて疑似体験しながら学べる幸せ

    人間にだけ贈られた素敵な経験です

     

    昨年購入した「藍色の福音」

    ここ1ヵ月間再読しています

     

    人生の道標は 作家と出会い言葉と出会う

    生きることの 傍には 常に「言葉」があった

     

    本の帯についているこの言葉が自分の人生と重なり興味を

    持ちました 中に書かれている作家名も自分の好きな方達

    その方々の著作本の言葉を引用しながら進められています

    私には特別な1冊となりました

    年齢で響く箇所が変わってきたり 気づく箇所があったり

    全く初めて手にしたような感覚になるのは不思議ですね

     

    以前 お客様が弘前市のお土産で贈って下さった栞

    青森の民藝 こぎん刺しの本藍染めです

    勿体なくて中々使えませんでしたが この本にピッタリ

    でしたので専用の栞にしました 本も栞も喜んでいます

     

    「言葉」ほど嬉しい神様からの贈り物はありませんね

    実際に逢って伝えるのも愉しいですけれど 「手紙」という

    媒体を使って想いを伝える事のほうが響くのではないかと

    子供の頃から思っています 手紙は私の必要不可欠なツール

    その理由のひとつとして

    手紙を書いている間は その人の事だけを考えているから

    その人と私だけの空間が そのひと時に広がっているから

    そう思えるので 私は手紙を書きます

    ポストカードも便箋も切手も 必ず用意してあります

    大切に思えなければ 手紙なんて書こうとは思いません

    皆様は如何ですか?

     

    今年は「言葉」を見直すことが 運気の流れのきっかけに

    なるとか・・

    「言葉」の裏にかくされた大切な想いを 発見したいなぁ~

    そんな風に思っています