- Aug 26 2017
虫籠
お盆の飾りを片付けると 秋の薫りを楽しみます。
暖簾はトンボの柄。
中川政七商店の手織り麻がお気に入りです。
そして、やっぱり虫籠。
ず~と探して 探して やっと見つけた江戸指物
私のなかでは これこそが虫籠なんです。
伝統工芸師の肌理細やかな手作業が素晴らしい!
そして、このこおろぎも竹で作られたものです。
本当に繊細で美しいのです。
何だか、泣き声も聞こえてきそうな感じが致します。
若冲の版画写しにピッタリの虫籠です(笑)
8月が例年より涼しかったので
秋が早まるかな・・と思いましたが そうはいきませんね。
でも 立秋から陽が短くなり 季節は動いていることを
やはり 嬉しく思います。
今年は本当に雨の被害が甚大でした。
9月は台風の季節になりますね。
これ以上の被害がないことを 心より願います。
ほんの少しの気づきで 地球の環境は変わってくる。
一人 一人が環境について考えるようになれば
この温暖化の歯止めになるのではないか・・
そんなことを考える日々です。
季節のうつろいを愛でることは
この地球を守ることに繋がるように思います。
美しい季節を どうぞ お楽しみください。
- Aug 26 2017
明日は1day Cafe
月1回の美味しいイベントです。
この看板が目印です。
<お菓子MENU>
☆キャラメルいちじくのシフォンケーキ
☆桃とルバーブのシフォンケーキ
☆プラムのシフォンケーキ
☆梅のシフォンケーキ
☆あんみつ
☆桃のコンポートとそのゼリー
☆葡萄と白ワインのゼリー
☆プレミアムコーヒーゼリー
☆バニラクリームのピーチメルバ
★桃のロールケーキ
★メロンのスープに浮かべたウフ・アラネージュ
★ヨーグルトとパインのソルベ
☆はテイクアウトできます。
★は店内のみのお召し上がりとなります。
ご了承くださいませ。
葡萄と白ワインのゼリー
葡萄のゼリーの上にある白ワインのゼリーは
雪のようにフワッフワッなんです。
肌理の細かさが口の中でとろけるように感じます。
とっても美味しい!!
バニラクリームのピーチメルバ
濃厚なお味にチョッピリ効いた酸味が美味しく
思わず、溜息と笑顔が(笑)
美味しいです。
井下君の淹れるコーヒーがお菓子の美味しさを
更にグレードアップしてくれます。
店内でしか食べられないお菓子をご注文して
テイクアウトのお菓子を購入してくださる常連様達。
本当にいつもありがとうございます。
明日も、心よりお待ち申し上げております。
- Aug 21 2017
幸せだなぁ~
再会からもたらされる幸せがあります。
それは人生の転機になったりも致します。
新しい出会いから頂く恩恵と
再会から頂く恩恵の違いを今年は
染み染みと味わっています。
再会したのは昨年。
一人は31年ぶり。一人は24年ぶり。
二人とも 部下でした。
布工房と陶芸工房の主となった二人。
一人は子育てが終わり、二人の娘さんを嫁がせて
一人は只今 子育て真っ最中。
二人とも 女手ひとつで仕事と子育てを両立して
本当に逞しく かっこいい女性に成長していました。
20周年のイベントはこの二人も協力してくれることになり
彼女たちの力を拝借することの嬉しさをかみ締めています
会わなかった時間と同じ時間を
これから先 共に過ごすことは不可能でしょう。
だからこそ きっと密な時間を過ごせるのかも・・
そう思いましたら 尚更 この再会を大切にしたいと
思えるのです。
私にできることは 彼女達の才能を広めること。
私の大切なお客様にも知って頂くこと。
そう 思っております。
妹が絵付けが気に入って注文したお皿は
陶芸家Lilaの作品です。
色をとても綺麗に焼き出します。
絵を得意としていますので オリジナルの注文もできます。
これはLEXUS NEW TAKUMI PROJECTの
群馬代表に選出されたときの器です。
Lilaちゃんの器に布工房の順ぺい
この二人がこれからどんな形でAVANTIの中で
皆様を楽しませてくれるのか・・・
私の腕次第(笑)ということになりそうですかね・・?
でも この二人なら
私が頑張らなくても 皆様方に必ず喜んで頂けます。
ほんの僅かな日々でも
一緒に働いてきたという確かな道のりは
信頼という大きな宝物を与えてくれるんですね。
幸せですね、わたし。
- Aug 18 2017
SALE品を活かす
すっきりしない前橋の空ですね。
もう随分と お日様に会っていません。
このまま秋になってしまうのでは・・・と心配しましたが
来週から どうやら30度超えの日々になるそうです。
残暑はやはり厳しいのかもしれませんね。
夏物のSALE品も少なくなりました。
ワンピースは全品40%offになりました。
そんな中からでも晩夏・初秋向けのものを
是非、見つけて頂きたいと思っています。
ボーダーのニットは袖は肩から紐になっていて
インナーに襟付きをお召し頂くと9月中旬までOKです。
バックラインのフレアーラインが美しいピンクのシャツは
インナー次第でかなり長期間楽しめます。
秋色が苦手な方にはおススメ致します。
この2点の羽織もの これからが本番です。
9月にお召しになりたい洋服って中々ありません。
毎年 何を着ていたんだろう・・と皆様仰います。
SALE品とは思えない洋服です。
このカーディガンは3シーズンお召し頂けます。
一押しの商品です。
ノースリーブのワンピースに羽織るだけで
9月のお洒落着になりますね。
ふらりお散歩がてら覗いてみてください。
何か掘り出し物があるかもしれません。
秋物も入荷しておりますのでご覧くださいね。
お待ちしております。
- Aug 17 2017
老いの美しさ
お盆が過ぎると夏も過ぎていく・・
そんな感じが致します。
今年のお盆は涼しかったですね・・
とは、関東近辺のみ。
西の方はやはり酷暑のようでした。
この辺りの農家さん、日照不足でお困りでは・・
自然の成り行きが上手くいかないと
結局は人間の営みが崩れます。
これは輪のようにぐるぐると廻っているんですよね。
人間の営みを便利にしようと 積み重ねてきた結果が
自然破壊になり 災害が多くなりました。
何かを積み重ねるには
その先の可能性を考えるべきなんだということを
つくづく実感致しますね。
アロマテラピーの創設者ともいわれている方の本
日々の積み重ねは年齢にも当てはまります。
生きるということは老いていくということ。
物も月日が経ち、使えば古くなり壊れていきます。
人間とて同じですね。
でも、物にも骨董という言葉に秘められた魅力があるように
人間も又、老いた美しさが出るのはとても自然なことです。
老いた美しさってどういうことだろう・・
色々な感じ方があると思います。
私が感じる老いた美しさは、四季に添う生活の中で
豊かに自分自身を愛でることが出来る人と定めます。
それはとても小さな積み重ねの中から
とても小さな丁寧な育み
出来そうで出来ないひとときを愉しめる感性をもっている事
洋服屋なのに暮らしに纏わる色々をご提案するのは
そんな理由です。
アロマなんてまさに、出来そうで出来ないことのひとつです。
でも、日々の生活に取り入れたら癖になる(笑)
バスソルトもバスティもオーガニックを使ってしまったら
贋物は使えなくなります。
環境を守る・・そんな大儀名分なんて掲げなくても
身体に良いものを取り入れていたら
環境も守れるってこと・・なんですものね。
若さは溌剌という言葉が似合う美しさ
年齢を重ねたら 包み込む大らかさが輝きを与えます。
美しい女性とは老いを恐れず
積み重ねた経験を輝きという美しさに変えてしまう
そんな魔法をもっている女性のことだと思います。
生きていくとは年齢を重ねるということ
あと何年自分の人生を過ごせるかな・・と考えたら
五感を十分満足させる生活がしたいなぁ~と
日々思うのです。
そんな私が選んだ暮らしに役立つものたちを
是非 生活のなかで役立てて頂きたいと心から願います。
- Aug 12 2017
夏の風物詩 花火
今日は前橋市の花火大会。
お天気もまずまず・・良かったですね。
明日は迎え盆・・花火、明日なら良かったのに・・。
夏の風物詩の花火がご先祖供養だということが
あまり知られていないみたいですね。
そもそもは送り盆のときに魂を鎮魂するために
打ち上げられたものだと言われているんですよ。
京都での送り火、大文字焼きが有名ですね。
今では夏のメインイベントのようになり
場所取りという規則を守らない無粋な人たちの
お行儀の悪いイベントになっているのは
残念で仕方ありません。
父方の祖母が東京生まれの東京育ちで
根っからの江戸っ子でしたので(笑)
花火の鑑賞法にはうるさかったんです。
終戦後は足利に住んでおりましたので
子供のころはよく足利の渡良瀬川のところで
花火を鑑賞しました。
必ず話題に出たのが「両国の川開き」のこと。
江戸時代から続く花火大会「両国の花火」です。
これは将軍吉宗の時代に悪霊退散祈願の花火が
きっかけになったそうです。
歌麿の有名な「大川端夕涼」の美人画はこの両国の花火が
題材になっていますね。
今年の和楽にも特集が掲載されていました。
実はこれ、我が家にもあります。
マットをブルーにしたので色調が変わりました。
モダンさがあって気に入っています。
祖母からの血でしょうか(笑)
20代後半に手に入れたものです。
私が子供の頃は今の隅田川花火大会はありません。
両国の花火大会が1961年に中止されて
祖母はとても残念だと申しておりました。
その後、1978年に「隅田川花火大会」として復活。
祖母は見たかっただろうなぁ~と思いますけれど
きっと、今のあの様子を見たら
「何てこった。無粋だねぇ~」と言い放つでしょう(笑)
伝統工芸の線香花火を飾りお盆を迎えます。
13日~16日までは 賑やかになりますね。
- Aug 8 2017
20周年記念
今年の9月11日で20周年になります。
移転OPENしてからもう20年・・
ちょっと驚きです。
AVANTIという屋号もここへ移転してからのもの。
この屋号は数ある候補から、父が選びました。
イタリア語で「前進」という意味があり
「お入りください」なんてニュアンスもあるんです。
前へ進め・・という意味は父らしいなぁ~と思います。
9月22日、23日、24日の三日間
鎚起銅器職人の大橋さんの個展を開催致します。
大橋さんも職人になられてから20周年ということで
7月から各地で個展を開催していらっしゃるんです。
9月で共に20周年
何て奇遇なんでしょう。ご縁を感じてしまいますね。
各地、それぞれの個性で個展を開催しているとのこと。
AVANTIもここならではの愉しいイベントを考案中。
地元 新潟県の方々の企画の足元には
到底及びませんが 仲間の力を拝借して
愉しみたいと思っております。
華を添える協力者は
陶芸家 榛名陶芸工房主宰の川嶋理良さん
布作家 彩紗の華主催の吉田順子さん
「珈琲利」主催の井下利也さん
La cucina AVANTI主催の山下春美
23日、24日はCAFEを開催致します。
ランチもご用意いたしますのでお楽しみに。
二人の作家さんの器の共演となります。
そしてAVANTIからは記念茶籠の販売です。
20個限定になります。
ステンレスの茶筒・竹の茶漉し・茶筅
桑の盃(菓子皿としてご提案)・ガラス器
そして大橋さんの茶杓に川嶋さんのお茶碗
お抹茶だけではなく 煎茶・紅茶・コーヒーなども
楽しめる籠になっております。
茶漉しも茶筅も桑の盃も小さな物です。
手製のぬくもりを感じて頂けたらと思っています。
籠の巾着とお揃いの敷物は吉田さん作です。
茶杓とお茶碗・・出来上がってくるのが楽しみです。
「それは ほんのわずかな ひとときに
紐をほどき 指先に触れた小さな道具
それらと共に奏でるハーモニーは
秘密の茶会
一日の始まりなら 心を整え
一日の終わりなら 心を静める」
AVANTIからの感謝の想いを形に致しました。
テーマは「寄り添う」
最近、茶箱が雑誌などで特集されていますね。
美しい「時をきざむ」ということがテーマなのでしょうね。
自分の時間を持つ・・ささやかな時の刻み方
そんなひとときのお供にして頂けたら嬉しく思います。
ご予約も承ります。
詳細はAVANTIの店頭でお尋ねくださいませ。
- Aug 7 2017
8月のお休み
8月のお休みのご連絡です。
8(火)、9(水)、15(火)、16(水)、
22(火)、23(水)、30(水)
以上になります。
宜しくお願い致します。
- Aug 5 2017
前橋空襲の日
1945年 8月5日 午後10:30開始
6日の朝方まで爆撃が続いたと記録されています。
死者はおよそ535人~700人ともいわれ
被災人口は全市の60%だったそうです。
翌日には広島に原爆、9日は長崎に原爆・・
終戦当日、伊勢崎市も空襲に遭ったようですね。
戦争は体験していませんが、その怖さは想像できます。
想像以上の現実があるでしょうけれど
戦争は絶対にしてはならないことだと、認識できます。
人が人を殺す。
自分の利益の為だけに 命を奪う。
ただの人殺し ただの盗人 ただの馬鹿
こんな子供でも分かりそうなことが
頭の良い、地位も名誉もある大人が 分からなくなる。
人間の欲とはつくづく 恐ろしいものだと思います。
地球の温暖化による災害で
多くの国が尊い命を失っている。
多くの方々が住む家や職業を失っている。
人の国のことに横槍を入れる前に
自国の民の暮らしを守る努力をしなさいよっ!!と
私は言いたい。
宗教絡みの戦争も 主神が望んでいるかしら?
どの宗教も平和と調和を願っている。
いつ頃から狂ってきたのかな・・と考えましたけれど
太古の時代から 人間は争い続けてきたんですね。
文明は進化しているのに
ある意味、人間の心の進化はないんだね~と・・・
自分自身に問いかけてみた 私です。
さて、今日は甲子。
何か決心したり 新しいことを始めたりするには
最適の一日です。
願ってみますか・・・
私は進化する・・って(笑)
いいえ
平和ボケせず、平和の有難さを伝えられ人になれるよう
決心したいと思います。
- Aug 4 2017
言葉
日本語ほど美しい言語はないと思っている。
ひらがな、漢字、カタカナ
その時々の感性で文字を使いわけるなんて
日本人だけではないだろうか・・
大好きなキーン先生が
「私が日本人になったわけ」という著書の最後に
とても素敵な言葉を綴ってくださいました。
日本語に惚れて魅せられて日本人になった方らしい
とても心に響く言葉でした。
言霊という古くから伝わる日本語には
確かに魂が含まれているのかもしれませんね。
2011年の3月30日の読売新聞の編集手帳に
芭蕉の言葉とともに 3.11の地震のことに
触れていました。
私はその新聞の切り抜きを
「ことだまの科学」という本の見開きに貼り付けて
その本を開くたびに読んでいます。
毎回、そのコラムを読むたびに涙がこぼれます。
「平生 すなわち 時世なり」芭蕉
「常日頃 これが最後の一句と心得て言葉を紡げ」との
教えは ここ最近の災害で大切な家族を失った方々の
心の叫びにも聞こえてきます。
物を遺すのか 心を遺すのか
それは人それぞれ。
でも 常日頃から 今日が人生最後の日・・
そんな気持ちでいられたら
交わす言葉も心に響くものばかりになるでしょう。
そんな積み重ねのひとこと、ひとことが
大切な方々への大きな贈り物になっている
そんなこともあるだろうと思えます。
美しい日本語を残したい・・私もそう思います。
方言に込められた力強さや優しさ
その土地でしか生まれない連帯感を作るのは
様々な土地で生まれた方言の言霊なのでしょう。
そこには
きっと 苦しさを分け合い 喜びを倍増していく
そんな力を実現させるエネルギーがある。
こんな小さな日本なのに
色々な地域で方言が生まれたのは
生き残っていくための言葉のもつ力と知恵だった。
皆様はどうでしょうか?
明日 突然のお別れが訪れても
後悔しない自信はありますか?
私は後悔しないために
美しい言霊のこもった日本語を話したいと思います。