- Jun 30 2017
夏越の祓
6月30日は「夏越の祓」です。
聞き慣れない言葉かもしれませんが
神社の伝統行事です。
半年分の穢れを祓い、残りの半年の無病息災を願います。
そして半年後「年越の祓」をして新年を迎えます。
この「夏越の祓」と「年越しの祓」は対になる行事です。
茅の輪くぐり
前橋市では東照宮、総社神社がこの行事をしていて
総社神社では人形流しもできます。
地方によっては様々な行事がありますけれど
茅の輪くぐりをするのが一般的のようです。
「茅の輪くぐり」は日本神話に基づいているとか。
こんなお話らしいですよ。
昔、とある兄弟のところに一人の旅人がやってきて
一晩泊めてほしいといいました。
裕福な兄は旅人を冷たく断り
貧しい弟は貧しいながらにも暖かくもてなしたとさ。
その弟の名前は「蘇民将来」
その旅人の名前は「スサノオノミコト」
数年後、恩返しにやってきたスサノオノミコトの教えが
茅の輪を腰につけると疫病から逃げられて
子々孫々と繁栄する・・というものだったとか。
そこから茅の輪くぐりが始まったらしいですよ。
「蘇民将来」という文字、ご覧になったことあるでしょう。
伊勢市に行くと、どの家の玄関にも飾ってありますね。
厄除けや家内安全、商売繁盛などの意味のようです。
田植えの稲を奉納。 夜の茅の輪も風情ありますね。
今日は朝の5時半頃、妹と愛犬と共に。
その後、9時頃再びお参りしてきました。
1回目はプライベートの感謝。
2回目は仕事の感謝を。
その後、やはり熊野神社へ。地元の神様は大切です。
骨董通りにある菓匠菊家さんの水無月
この水無月というお菓子はこの6月の風物詩
「夏越の祓」のときに頂くお菓子です。
ういろうの上に小豆がのっているシンプルなものです。
ういろうを氷に見立て、涼しさを表現。
そして小豆はご存知の通り、邪気除けです。
三角という形も厄除けですよね。
見立ての文化を大切にした日本らしいお菓子です。
水無月は京都では定番ですけれど
中々関東のお菓子屋さんでは販売されません。
我が家はず~と、この菊家さんのを食べています。
とっても、美味しいですよ。
今日は家族の無事と
半年間、商売が続けられたことへ感謝の日です。
そのご恩を想い
2回目のお参りには皆様の無病息災を願いました。
たくさんのありがとうを込めて。
- Jun 29 2017
6月のうちに
雨は何処へいったのかなぁ~
今年は雨が降りませんね。
水は大丈夫かな・・と心配です。
それにしても湿度が高くて蒸し暑いですね。
曇りなのに風もない・・そんな日が多すぎて
体調を崩していませんか?
くれぐれもお気をつけくださいね。
さて、あと二日もしたら7月です。
夏も本番を迎えます。
クローゼットの点検、お済ですか?
毎年、よくお聞きする失敗談があります。
季節の本番を迎えてから揃えようとするアイテムに
サイズや色が見つからない事
そんな経験ありますよね。
特に夏物はそういうことがあるようです。
そして、外出着になりそうな涼しいスタイルがないこと。
エレガント過ぎず、カジュアル過ぎず
ちょっと綺麗めなスタイル。
夏だとつい・・涼しさばかりを重視しがちですね。
コットンリネン素材のパンツはパリッとしていて
正装な雰囲気があります。
麻100%はゆる~くなりがちですけれど
こちらならどんな場所でも大丈夫です。
身体に纏わりつかず
とても涼しいのが何よりの長所です。
こちらはちょっと贅沢な風合いのTシャツ
ニットで有名、「佐藤繊維」のものです。
バック部分の部分がコットンシルクの布帛
フロント部分は超柔らかなコットンです。
まるで、赤ちゃんの肌着。
ブラウスの感覚でお楽しみ頂けます。
これも、お洒落着になりますね。
何を着ても暑いのは皆様同じです。
だからこそ、お洒落を楽しんで頂きたいと思います。
きっと夏バテという感覚を忘れることでしょう。
欲しい物はお揃いですか?
そして、要らないものの処分はお済みですか?
身辺整理も涼しさを呼び込む
大切な行事だと思います。
スッキリさせて夏をお迎えくださいませ。
- Jun 26 2017
1day Cafe ありがとうございました
昨日は月一回の美味しい日1day Cafe
いつも毎回ご来店頂きありがとうございます。
段々暑くなって参りましたので
あんみつ、ゼリーなどのお菓子は人気でした。
昨日のお菓子のMenu
☆ウィークエンドシトロン
☆オリーブオイルのさくさくドーナツ
☆チェリーのコンポートそのゼリー
☆ベリーとプラムのゼリー
☆マルベリーのパルフェ
☆あんみつ
☆コーヒーとバナナのパンビ
☆バナナオレンジチョコマーブルのシフォン
☆レアチーズケーキ
利さんのコーヒーのブレンドネームは「黙」
夏らしく苦味と甘みがすっきりと残る美味しさでした。
来月からアイスコーヒーを開始するそうです。
利さんのアイスコーヒーで作るコーヒーゼリーが絶品!
きっと来月は並びますよ~。
ご予約のランチ
お菓子の写真が中々撮れなくてごめんなさい。
次回は頑張ります(笑)
つまみ細工も皆様笑顔で終了。
それぞれ、個性溢れるお飾りになりました。
先生のお手製巾着袋を頂き大喜びの皆様でした。
来月は23日です。
是非、ご来店くださいませ。
- Jun 26 2017
言葉を綴る
今朝の読売新聞に素敵な記事を発見しました。
「小林麻央さんのブログを読んで」という題で
作家の荻野アンナさんが寄稿したものです。
麻央さんが亡くなってから
哀しいことに私の目に飛び込んでくる言葉が
治療に関する批判めいた言葉ばかりでした。
それは読んでいる私の身体が痛くなるほど酷いもの
言葉というのは今更ながらですけれど
とても恐怖が秘められているものだなぁ~と実感。
怒りが溢れてくる反面、哀しい気持ちになりました。
荻野アンナさんの言葉に触れて
そんな私の感情はふっと消されて平常心に戻りました。
「書くとは孤独な作業だが、
孤独の底まで到達すれば、自分を客観視する力を得て
再び浮かび上がることができる。」 記事より
こうアンナさんは言い、麻央さんがブログを書くことは
自ら綴る言葉で自分自身を支えた・・と。
更にその言葉で大勢の方々を支え、元気づけた・・と。
人間が神様から頂いた特別な力は言葉だと
私は常に思っています。
その言葉は人を誹謗中傷するものであってはならない。
ましてや
文字としてその誹謗中傷を残すのは罪ではなかろかと
そう思っています。
亡くなる二日前に書かれたブログの最後には
「皆様にも、今日笑顔になられることが
ありますように。」と綴られていました。
どんなに自分が苦しくても、辛くても、悲しくても
自分を励まして応援してくれる読者の方々へ
美しい言葉を綴りました。
それは自分の命への敬意であり
愛する家族への祈りでもあったのではないでしょうか。
言葉を綴る・・愛情の糸目だなと思います。
ひと目足りなくても、多すぎても想いにはならない。
大切なことを伝えるには
糸目を丁寧に紡ぎたい・・そんなことを思いました。
- Jun 24 2017
AVANTIという場所
AVANTIは婦人服小売業というのが職種です。
49年前に父が前橋市にお店を開店したときに
その職種で届出をしたからです。
確かに婦人服小売業です。
BUTIQUEという言葉もありますが
それだって婦人服小売業ですもんね(笑)
私は洋服屋になるつもりはありませんでした。
家業は継がないと決めていたのです。
でも、継ぎました・・決心なんてチョロイものですね。
不思議ですね、自分が生まれたときに持たされた星
この星のエネルギーが「継ぐ」というものでしたし
私の星は「支えになることで運が動く」というものでした。
継がないと決めていても
継がなければ母が父との間で困るだろう・・・
家の空気感が悪くなり、妹が居ずらくなるだろう・・
そんなことを考えたら
継いだほうが気が楽だなぁ~と思いました。
常に中心で物事を考える癖は
教えられたことではなく、与えられた星の影響も
あるのかもしれないと思っています。
まぁ、そんなこんなで家業に入って41年です。
そんな私が考えているお店は
生活に関わることをお手伝いできる場所にする。
装いとは身支度のことで
身支度とは生活スタイルを整えるということでもあり
生きるスタイルでもあると思うのです。
そのための食のご提案でもあります。
雑学がこの年齢になってようやく皆様のお役にたつ。
そんなことを感じるこの頃でございます。
AVANTIという場所
装い、整え、学ぶそんな場所と思って頂けましたら
この地で開業した甲斐がございます。
夢を家業に差し替えた私の気持ちも救われます(笑)
9月で移転OPEN20周年を迎えることが出来ます。
そして、来年は開業50周年を迎えます。
これもひとえに
支えてくださったお客様と取引先の皆様
そして、仲間達のお陰ですね。
ありがとうございます。
今日は蟹座で新月を迎えました。
新月の願い事書きましたか?
まだの方は是非、書いてくださいね。
家族との絆に関わる願い事が良いそうですよ。
「ありがとう」という感情を添えた言葉で
私も書きたいと思います。
- Jun 24 2017
おもうこと
「どんなに大切な人でもいつかは別れる」
母が闘病中に私に言った言葉です。
召される3週間ほど前の言葉でした。
いつか別れがくる・・・
そのいつかっていつなんでしょう。
母はその言葉のあとに
「お母さんは何も心配していない」
「お姉ちゃんを信じているから」
「お姉ちゃんなら大丈夫」と申しました。
そして
「お母さんの人生で一番の最高傑作品は」
「お姉ちゃんとまみ(妹)」
亡くなった当日
「お父さん、ご飯食べた?」
危篤状態になる前に言った言葉でした。
勿論誰でもが知っていることは
生まれたら死ぬということです。
出会いは別れの始まりということです。
始まりは終わりがあるということです。
知っていても、それが続くものだと思ってしまう。
これは人間の性です・・
だからこそ「一期一会」
出会った大切な人とのご縁はできる限り
丁寧に育みたいと思うのです。
麻央さん、天国へ旅立ってしまいましたね。
日本中の方々が心からご冥福をお祈りしたことでしょう。
聡明で優しく可愛い女性でしたね。そして、強い女性。
ブログは多くの方々を勇気づけたことでしょう。
34歳という年齢は本当にお若いですけれど
麻央さんのことを「可哀相に・・」という言葉では
見送れないと思いました。
何十年生きたとしても
自分が生きた証を示せない人生もあります。
彼女は34年の人生でどれほど大きなことを遺したことか。
麻央さんの訃報を知ったとき涙がこぼれましたけれど
悲しいという感情より
尊敬という感情のほうがずっと大きかった。
大切な人とお別れするとき
あなたならどんなお別れをしたいですか?
そんな言葉を考えさせられた昨日でした。
海老蔵さんも仰っていましたね。
「麻央からは愛を学んだ」と。
私も母のように旅立つときは
遺していく大切な人たちへ勇気を贈りたいと
麻央さんの訃報で再び実感しました。
心からご冥福をお祈り致します。
- Jun 22 2017
生活を愉しむということ
若い頃から生活スタイルということに
とても興味がありました。
それは小学生の頃迄遡ります。
インテリアというものが大好きでした。
初めて子供部屋をもらったときは
1週間に一度は模様替えをしました。
普段はこき使うとふくれる妹がその時だけは
とても良く動き、面白がって手伝ってくれたものです。
商売を営んでいた我が家は
素敵な家というものからはほど遠く・・・
住み込みのお姉さんが常時4人ほど居て
それはそれは賑やかでごちゃごちゃしていました。
反面教師という言葉がありますけれど
まさに、私のインテリア好きはこのような環境から
生まれた感性だと言えます(笑)
生活スタイルを整えたいという願望が強くなりました。
願望という欲は必要なことである・・と実感致します。
母方の実家は旅館でした。
私は祖母からたくさんの工芸品を教えてもらい
器や家具などの生活道具にも興味を持つようになり
その趣味はこの年齢まで続いています。
いつかお店でもご紹介するようになれたら・・
若い頃からの希望でした。
洋服屋を始めて知った事は
装いを大切にされているお客様は
生活スタイルをとても大切にされているということ。
装いは生活の一部に過ぎず
食・住がやはり整ってこその装いだと実感致しました。
楓の椀・皿 拭き漆
漆器は大好きなアイテムです。
中々高価だから揃えられないという言葉を聞き
見つかったのがこちらです。
椀¥2800+税 皿大¥3000+税 小¥2400+税
フォルムが和食だけに拘らないので気に入ったものです。
お椀でも小鉢でも、デザートボールにも
発想がとても柔軟になります。
とても美しい仕上げです。
お陰さまで在庫はわずかになりました。
杉二段重箱¥18000+税
このお重は本当に美しい。角が全て挿し木です。
お客様優先ですので、我が家もやっと手に入れました。
先日、器やさんを経営している方が「安い!!」と
驚いていました。
私もこれは自信を持ってお薦めできます。
この大きさならお菓子を入れても宜しいですし
何と言っても、毎日の食卓に器としてお使い頂くと
とても贅沢なひとときになります。
若い頃、仕事が忙しく帰りが遅くなった日は
母が残り物のおかずを重箱に詰めておいてくれて
とても嬉しかったことを覚えています。
それがきっかけで日常使いになりました。
木の器には大橋さんの鎚起銅器を添えたら
とても洗練された食卓ですね。
出来あいのおかずでも、器で美味しいと思えます。
お疲れのときには、是非、器ご馳走をお試し下さい。
きっと、お疲れも癒されることでしょう。
- Jun 18 2017
好きな場所
ここは何処?って聞きたくなるような空間でしょう?
長野市の善光寺へ行く道すがらに
「THE FUJIYA GOHONJIN」藤屋御本陣があります。
今はウエディングとレストランとしての営業ですが
江戸時代に創業された「御本陣 藤屋」は加賀百万石・
前田家藩主の常宿だったそうです。
明治・大正・昭和と各界の著名人たちを魅了し続け
2006年に現在のスタイルで「不易流行」の美を伝える
レストランとして新たな歴史を刻み始めたそうです。
和洋折衷という感覚が洗練された感性で完結されている
とても素敵なレストランです。
シェフのおまかせコース 2800+税
これがランチメニューの一番高いお料理です。
そう!お値段はリーズナブルでお味は美味しい!!
サービスは満点です。
スタッフの女性たちが誇りを持って仕事をしている
その姿がとても好感が持て、気持ちが良いのです。
今年は3月、5月と行き
6月は北海道から遊びに来た従妹と共に。
気がついたらもう3回も(笑)
勿論、善光寺をお参りするのは欠かしません。
長野市で頂いたご縁は、善光寺で頂いていると
そう思っています。
気分が高揚する場所・・私達姉妹にはそんな場所です。
THE FUJIYA GOHONJIN
〒380-0841
長野市大門町80 Tel 026-232-1241
是非、ご予約をされてからお出かけくださいませ。
- Jun 18 2017
素敵なプリント柄
夏ならではの柄ってありますね。
そして、夏ならではの色・・
やっぱり涼しさを感じる装いって大切だと思います。
もともと日本の和服は四季を大切にする装いです。
それが基本にある日本人の美的感覚は
世界からも注目される美意識と聞きます。
そんな感覚は大切にしていきたい文化ですよね。
素材も四季折々に合わせて相応しいものを選ぶ。
それは暮らしの中にも反映しています。
春から夏へ、夏から秋へ、秋から冬へ、冬から春へ
土用期間を経て住居も衣替えをすることで
邪気除けをしたのでしょうね。
素晴らしい習慣だと思います。
麻70%+綿30% とても涼しい素材です。
色合いが柔らかく、とても涼やかな雰囲気です。
ビタミンカラーで明るく元気なお色も宜しいですけれど
この淡いトーンも気分が落ち着き癒されますね。
羽織りものに黒や茶を合わせると知的なイメージに
白、ベージュ、グレーはエレガントな雰囲気に
赤、青、緑を合わせるとカジュアルに
お出かけになる場所でお色を選ぶのも
楽しいひとときになりそうです。
- Jun 13 2017
6月のしつらい
衣替えの季節になると
やっぱり飾る絵も涼しそうなものが宜しいですね。
お花もすぐ駄目になってしまうので考えてしまいます。
ミニ紫陽花の屏風と波柄漆盆に蛙と龍は6月の定番
今年はつまみ細工の茅の輪のお飾りを。
そして墨汁で書かれたトマトの絵は夏の定番です。
玄関のお花は長持ちするよう葉物に。
1922年製のファッション誌の挿絵には
1900年頃のグラスにアイビーを飾りました。
このグラスはポインターの絵が描かれています。
手描きですので6客全て違うのが気に入っています。
毎月、家のしつらえを変えるのは
気の停滞を防ぐため。
商売をしていると一番そこに気をつかいます。
家を整えるという効果があるようにも思えます。
大切なのは玄関。
元気にいってらっしゃい!!
元気にお帰りなさい!!
この繰り返しで今日があるんですもん。
家は大切な自分軸を支える空間でもありますので
気持ちよく過ごせる工夫を考えています。
でも、
この毎月のしつらえは私の大好きな仕事です。