- Mar 17 2016
彼岸入り
今日からお彼岸。
閏年の今年は20日が春分の日ですね。
今日はいきなり暖かい日になり、
何だか調子が狂います。
このまま暖かくなるのでしょうか・・
少しづつ・・少しづつ動くから
何事も楽しみがひとしおです。
ゆっくり過ぎ行く季節の楽しみこそが
感性を育むのですものね。
人間が忙しくなり、便利ばかりを追求。
それによって環境が破壊され、異常気象。
でも、地球上の全ての国ばかりではありません。
高度成長している自分勝手な国のせいで
自然の摂理に添って生きていられる国の方までもが
大きな災害に遭ってしまっている。
自分も加害者の一人かと思うと・・・胸が痛い。
お彼岸は「此岸」から
悟りの世界「彼岸」へ到達するために修行する期間。
自分自身への反省を込めて「六波羅蜜」を考え、
そして、
両親へ思いを馳せながら
ご先祖様へ感謝の想いを捧げる一週間にします。
今こうして、
この瞬間を生きていることに心から感謝ですね。
- Mar 8 2016
祈り
3月3日の「桃の節句」が過ぎると、
震災以降はあの地震で亡くなられた御霊と、
今尚、苦しんでいる方々のために
何ができるのか・・という自問自答のために
「祈りと感謝」をテーマにした飾りに致します。
元々は4月8日の「灌仏会」(かんぶつえ)の
お祝いのしつらえをしていましたし、
3月はお彼岸、母の命日と続きますので
それらと丁度重なりました。
陸前高田市の方からも復興散華を頂いて
その散華と共に、薬師寺と東大寺の散華も飾り
とても神聖な空間となりました。
陸前高田市の奇跡の一本松
蝶には「長寿祈願」「復活」の意味が含まれます。
日本には吉祥柄というお祝いの柄があるのは、
皆様ご存知のことと思います。
言葉の響きからその意味を盛るという文化もあり
それは本当に粋だなぁ~と思います。
この蝶もそうですね。
「蝶、ちょう」の響きから「長」を連想して長寿。
そして、卵から幼虫、さなぎとなり
美しい蝶になる様子から「復活」「不老不死」の
意味を持つそうです。
言葉で表すより、こうして何気なく置くだけで
願う姿を感じられるのは、日本の文化の
最も美しいところだと思います。
指1本ほどの観音様と合掌童
まだまだ復興もままならない東北地方。
仮設住宅から移転先も見つからない方々。
ご商売を再開できず、悶々と生活している方々。
お仕事が断ち切れたままになっている方々。
愛するご家族を亡くされて癒えない方々。
生まれ育った土地に戻れない方々。
問題は山積みなのに、何も力になれない私。
こうして祈り、願う場所を設ける事で
自分自身に何が出来るかを問いかけてみる。
とても教訓になるのです。
そんな想いの中で開始した私主催のイベントは
「チーム AVANTI」の名前で参加費を
あしなが基金の東日本大震災の子供達へ
寄付させて頂いています。
私とお客様での共同ボランティアです。
こんな私のスキルがこうして寄付金へ繋がるとは
本当に夢にも思いませんでした。
勉強した甲斐があったなぁ~と、つくづく実感。
そしてこんな素敵なお客様に支えられている私は
何て幸せ者なんだろうと思うのです。
ですから、このお飾りは
お客様への「祈りと感謝」も含まれているんですよ。
ご縁に感謝ですね。
聖母子像とアッシジのフランチェスコ
一番哀しいのはご自分より小さな命を失うこと。
天国へ旅立った命はこうして抱かれているように
私には思えます。
残されたご家族の心の傷が少しでも
癒されますように。
11日は心から祈りたいと思います。
- Mar 4 2016
お茶の時間
夕食後、必ずお茶の時間があります。
姪が東京へ行くまでは、毎日紅茶を淹れてくれて
愉しい、美味しい、お茶タイムでした。
今は私が淹れます。
妹が「お姉ちゃん、お茶いれてよ~」と
鶴の一声(苦笑)で当番になりました。
紅茶は姪が帰ってくるまでは夜はおあずけ。
それまでは、私が選ぶもので楽しみましょう。
ほうじ茶・玄米茶・三年番茶・茎茶などです。
お煎茶はあまりにも父が上手に淹れたので、
ほぼ、飲みません。
でも、そろそろ研究して淹れてみようかな~。
きっと、新しい茶器を入手したら
煎茶にはまる様に感じています・・(笑)
何事も型から入るのが好きなんです。
器好きな私は当然、茶器にも興味があります。
どうせなら、心から幸せを感じるもので頂きたい。
茶葉を入れている瞬間から、お湯を注いで
器に淹れる瞬間まで・・じっくり時を楽しむように
湯気が立ち昇り、薫りが顔の周りに立ちこめて、
思わず、目をつむり鼻先をくんくんするように。
そんな細部まで楽しむには、茶器は大事です。
急須は茶葉に合わせると、一味違います。
勿論お茶碗もそうですね。
色々な茶器で試しながら、
最善なものと出会えたときは本当に幸せ。
そんな時はいつも、
あ~、誰かに飲ませてあげたい!と思います。
特に、美味しいお菓子を頂いたときは尚の事。
つい先日こんな立派などら焼きを頂いて、
二日でぺろり。
一日目は抹茶入り玄米茶で、
二日目は茎茶で頂きました。美味しかった!
この箱、何かに使えるなぁ~
ふふふ、妹のガトーショコラを入れてみよう~と。
何だか、とっても有難いお菓子になりそうです。
さて、今夜のお茶は何にしようかな~?
まずは、仕事の休憩は抹茶でも頂こう~と。
それでは皆様、ごきげんよう。
- Feb 27 2016
アロマ
お店の周りには、
鉢植えですけれど、オリーブの木が8本。
その他にゼラニウム・ローズマリー・ミントなど
5鉢ほど置いてあります。
オリーブは立派な実が沢山つきます。
それはそれは沢山です。今年も大収穫でした。
時々、枝をこんな風に飾ることがあります。
実が残っていた枝がありましたので、
信楽焼きの花器に活けましたら風情のある姿に。
和洋折衷は世界平和への道(笑)である・・と、
私は定義づけています。
オリーブオイルなどの食品
料理教室を開催していますので、
ハーブやオリーブオイルなどの食品もご提案。
出来るだけ質の良いものを信頼できる会社から
仕入れさせて頂き、大変喜ばれています。
お客様は勿論ですけれど、
何といっても自分達が一番喜び食しています。
まずは自分達が喜べるもの・・これが説得力。
そして、信頼に繋がりますものね。
AVANTIは女性のためのお店です。
日々のささやかな幸せを、ふとした時に
心のなかでかみ締められるようなご提案ができたら
そう感じられる女性が増えてくださったら、
少し荒れてきた日本が修正されるのではないか・・
そんな想いを私は自分の仕事に込めています。
AVANTIへ一歩足を踏み入れて下さった方は
皆様「あ~、いい香りね。」と、
大きな深呼吸をしてくださいます。
それは勿論、店頭に飾ってあるアロマ類の商品や
お香の放つ薫りだったり致します。
店内の薫りは空気の清浄にも役立ちますけれど
私はその「アロマ」をいつか
ただの芳香ということだけではなく、
もうひとつの意味である、気品・妙趣という
芸術品などに用いられる言葉として、
AVANTIの「アロマ」は素敵と、表現される事を
心の中で願っているのです。
その為には、もっと、もっと、
私自身を磨きあげないといけないなぁ~と、
思っております。
お店にいらした時はどうぞ、
ご教示くださいますよう、お願い致します。
さて、週末の土日ですね。
どうぞ愉しい休日をお過ごしくださいませ。
- Feb 26 2016
大切な想い
13歳の夏休み、
前橋市へ引っ越す時に一番初めに箱に入れたのは
硯でした。
7歳のときに買ってもらったものです。
書道が得意なわけでも、好きなわけでもありません。
先生の言葉が、
この硯からは聞こえる・・と、思っていたからです。
持ってきた硯と高校生の時修学旅行で購入した墨
全ての言葉を覚えているわけではありませんが、
先生から頂いた言葉を思い出すという、
そんな宝物の時間を過ごすことができるのです。
筆先の跳ねる、止める、勢いよく伸ばす。
これは人生と同じだよ・・と、先生は仰った。
引っ込み思案で、前に出ようとせず、斜に構え、
いつも一人遊びを好む。
そんな私をいつも先生は勇気づけてくれました。
大人になっていく上では、
時には跳ねて転ぶこともあるだろう。
これは痛い経験だね。でも、痛いのを恐れて、
跳ねないほうが残念で、後で痛いだろうね。
勢いがある時は、止まって自分を省みることを
忘れてしまうけれど、上手くいっている時ほど
止まって足元を見つめよう。一呼吸は大切だ。
そして、自分に自信が持ててこれで行くぞ!と
決めたら、真っ直ぐ信念を貫きなさい。
あれから何十年。
この硯に向かうときは、心に疑問をもったとき。
不思議と墨を磨っていると薫りと共に先生の
真っ直ぐな背中を思い出します。
先生から頂いた墨は奈良の「古梅園」のもの。
高校2年の修学旅行で東大寺へ行った時に
桜の柄のものを購入。まだ、使っております。
古い店内を眺めながら、先生を想いました。
ご縁って不思議ですよね。
昨年、お客様からのお土産で40年前に購入
したものと同じ墨を頂き感無量でした。
漆器と、鎌倉彫のミニ習字セット
この小さな手のひらサイズの習字セットは
漆器は自分で、鎌倉彫は母から。
習字は得意でも好きでもないのに、
何故か惹かれるのです。
旅行先から、下手な字でも筆で書いた手紙は
何故か皆様が喜びますね。
多分、知らず知らずのうちに気合が入っている
そんな「気」を皆様が受け取ってくれている・・
そんなことを感じます。
ありがとう、先生。
もう、そんなに時間はないけれど・・・
跳ねる、止まる、勢いよく伸びるを努力します。
そんなことを誓う週末の金曜日でした。
それでは、また。
- Feb 25 2016
「いとおしい食卓」の感想
21日のアーツ前橋での講演会、
明治大学理工学部の准教授鞍田崇先生の
「いとおしい食卓」は色々と考えさせられる
興味深いものでした。
鎚器銅器職人の大橋さんとご一緒させて頂き
職人の立場で感じることなども聞く事ができ、
とても有意義な時間となりました。
元々は環境学を学ばれている先生ですので、
環境などのお話しから、民藝へと繋がっていく
流れのなかで、「いとおしい」という言葉の持つ
とてもグローバルな視点にちょっと驚き、
でも驚きはしたものの、
とても腑におちる感じで心から納得するという
面白い感情がテンションをグッとあげました。
「いとおしい」という言葉は皆様もご承知のとおり、
愛おしい・・という、愛情溢れる意味です。
でも実は「労」という文字も当てはまる意味で、
労働する行為をいとおしいという表現だったとか。
だったとか・・というより、
私のなかでは、「やっぱり・・」という気持ちでした。
20世紀は人間らしさを失った時代でした。
日本の生活を失った時代でもあったように思います。
環境を壊し、動植物を壊し、
そうすることで、人間の身体をも壊しましたね。
柳宗悦の民藝運動は、
民藝を提唱しながら、日本人の生活を慈しむように
諭していったのではないだろうか・・・
私はずっとそう思ってきましたので、
「いとおしい」という言葉には愛憎も苦楽も全て、
含まれている言葉だと思っていたのです。
生活するということは、すなわち労働である・・と、
そのようなことを鞍田先生も仰っていたように
記憶しています。
生きていく過程におけるいとおしさを慈しめたら、
生きることを支えている「食卓」には当然、
農業をする方々、動物を飼育する方々、流通、
そして、料理する私たち、器を作る方々、などなど、
丁寧に生きている人を選びます。
労働するということをいとおしく思っている人々。
そういう方々の手から生まれた食べ物って、
美味しくて、とっても身体に良さそうですよね。
高度成長期は見た目の生活は向上したものの
精神面で言えば最低になってしまったように
私には思えます。
日本の文化までも否定してしまっように・・
そういう風に感じているのです。
丁寧に生活するということは、
つまりは、大切な人の心を慮れる人間として
成長させてくれる大切な学びでもある。
「いとおしさ」に含まれている日本人の精神論。
私は今一度、生きることのスタイルを、
改めて、しっかり見つめ直そうと思いました。
何故日本人には古来から、お供えするという
行為があったんだろう・・。
食を神様へお供えしてから頂くことを何故、
直会(なおらい)と言うのだろう。
そんなことを考えたら、生活全般を決して
疎かににはできませんね。
もう人生長くはありませんが(笑)、
残された命の時間を丁寧に、いとおしく
慈しんでいこうと思います。
皆様はどう思われますか?
それでは、また。
- Feb 20 2016
久しぶりの講演会
子供の頃から焼き物、塗り物、ガラス物が
好きでした。
勿論、木工細工も。
いつ頃なのか定かではありませんけれど、
母方の実家の影響だと思います。
古い家具・・仙台箪笥・桐箪笥など、
南部鉄器の湯沸しや囲炉裏。
古びた漆器やお膳。
ゴツゴツした大皿やどんぶり。
大きな大きな花器。
伊達藩のお膝元で北海道の開拓に従事した
母方の曾祖父たちの残した家財道具には
「慈しむ」べき歴史が刻まれていました。
祖母がその古びた道具を大切に使っている姿が
子供心にとても神聖に感じたものです。
そして、その扱う祖母の手が大好きでした。
高校生になった頃、
新渡戸稲造、岡倉天心、柳宗悦に夢中になり、
日本の伝統的な精神論や美術品(仏像)、
そして、民藝というものに心底惹かれていき、
現在に至ります(笑)
民藝・仏像・神社・仏閣・茶の湯・香道・などの
文字を見れば、何でも手にとって読む。
同じような本が書斎にはゴロゴロしています。
全てを完読しているわけではありません。
読んでいる最中に新しい本が欲しくなるので、
ほぼ、3~4冊は常に同時読みです(笑)
節操がありません。
それでも、最近は年齢を考えて本屋には
できるだけ行かないようにしています。
読んでない本は読まなくては・・天国には、ね。
連れていけませんもの。
明日、前橋中心地にある「アーツ前橋」で、
昨年購入したご本の著者、鞍田先生が来館。
何というシンクロ。
「いとおしい食卓」という題材での講演。
きっと、民藝のお話しもされるだろうなぁ~と、
久しぶりにワクワクしています。
暮らしのなかで慈しむ道具は
祖母のように代々と受け継がれてきたものを、
大切に使うことで、美しさを完成させる。
今、新しく手に入れた手作業の道具たちも
日々生活のなかで、慈しむことで
作り手の魂が輝き、使い手の宝物となる。
それで完成されるんですよね。
大切なことを、明日、伺ってきますね。
感動を上手くまとめられたら、
また、ここで、お会いしましょうね。
それでは、また。
- Feb 19 2016
リバティプリント
今日は暖かな一日になりました。
日中はお店も暖房をつけませんでした。
でも、明日、明後日は大雨・暴風だとか。
どうぞ、何事もおこりませんように。
さて、店内は春物が8割ほど入荷しています。
でも、正直申し上げてまだそんな気分には・・・
洋服屋が言う言葉ではありませんが、なれない。
ねぇ~、なれませんよね。
だって、冬物でまだ良いですもん。
だから、ご来店くださるお客様にも「早いです!」と、
何だか力説して(笑)
雑談にお花が咲き、お帰りになられる頃には
それはそれは、大きなお花畑が出来ちゃうんです。
でも、「お喋りしてストレス発散したぁ~」と
心の底からご満喫な笑顔で帰られる後ろ姿は
私の販売員魂を心から喜ばせてくれる。
あ~、今日は良い仕事をさせてもらったと、
嬉しくなるんです。ほんとに。
でも、そんな私でも力説することもあります。
それは、この時期だけにしか入荷しないお品。
リバティプリント
例えばこんな素敵な生地を使用しているもの。
何着もありません。型数も少ないのです。
しかも、とってもシンプル。
前身ごろにリバティのプリント生地を使い、
後ろ見ごろは無地のニットです。
昨年はムーミンでした。
大人の女性が茶目っ気たっぷりに遊ぶ感覚、
大好きです。
ウール素材と合わせて頂いてもマッチします。
パンツでも、スカートでもOK!
この時期でもコートインに着て頂くと春の薫りが
満載です。ご一緒する方も愉しくなりそう。
数量限定のお品です。
そろそろ春の薫りを・・と、思っていらしたら
ちょっと覗いてみてください。
ご来店の際には、「リバティプリント!」と、
ご用命くださいね。
そうじゃないと、又、悪い癖で・・・
接客もせず、雑談話しにお花畑が出来てしまうと
困ります・・・でしょう?
是非、遊びにいらしてくださいね。
お待ちしております。
- Feb 18 2016
新潟へ
お店の連休が出来るのは、2月と8月。
いわゆる、「にっぱち」と呼ばれる暇な時期です。
というか、ちょうど季節の変わり目で
SALE品と新商品のバランスが悪く、
お客様も楽しめない時期なんです。
そろそろお安くても、冬物のSALE品は・・・
だからといって、春物はまだ早くて・・・
何れにしても洋服は要らない時期なんです。
でも、この時期にしか入荷しない素材というのがあり、
そんな2月でも、楽しみなこともあるのですが・・
さて、16日は大好きな方々に会いに新潟県へ。
まずは燕三条駅で待ち合わせをしてから、
燕市と三条市の工芸巡りから始まりました。
この日ご一緒して下さったのは、
一昨年に奇跡的に出会った大橋さんと
新潟市で器やさんを経営している「ヒメミズキ」の教恵さん。
大橋さんは200年続く槌起銅器の老舗、
「玉川堂」(ぎょくせんどう)で修行されていた職人さん。
お父様もこの道では有名な職人さんです。
玉川堂さんはお父様のお兄様が継いでいるので、
大橋さんとは親戚筋。
この日は7代目の従兄の方に工房内を案内して頂き
丁寧な解説と温かな接待を頂き、恐縮でした。
槌起銅器といったら、「玉川堂」と言われるほど
とても有名な老舗です。
長く続くのにはきちんと理由があること。
そして、時代にマッチした感性で常に挑戦を続ける。
そういう姿勢がこの200年を支えてきたということに感動。
知ってはいましたけれど、改めて背筋が伸びました。
この後は、三条市の工芸館へ。
今では世界一のカトラリーと言わしめた三条市の工芸。
その背景を歴史ある工芸の数々から紐解いていく。
観る方の感性で色々な受け取り方が出来るだろう・・
そんな、とても楽しめる工芸館でした。
そして、地元の日本料理屋さんで美味しい旬のお食事。
お腹も心も温まり、
かねてから行きたかった「弥彦神社」へ。
くもり、雨、みぞれ、吹雪・・極寒のお参りになりましたが
冬の参拝には相応しい歓迎ぶりだったと嬉しかったです。
いつもこんなにお天気が変わるんですか?
と、お尋ねしたら・・
「いやぁ~、こんなことは滅多にありません。
お二人は相当歓迎されているんですね。」と・・・
歓迎かぁ~・・・
本当なら奥の院までロープウエイでお参りするはずが
行けなかったのになぁ~と、心の中で呟いていたら、
その気持ちを見透かしたように、
「自然の流れを見せてくれたんですよ。冬景色。
こんな美しい極寒の景色はありませんよ。」
確かにこの短い時間内で、
11月~2月までの空の景色を見ることなんかないかも。
そんな嬉しい参拝になりました。
それから新潟市へ行き、文化財のお屋敷などを巡り
素敵なカフェでお茶をして名残惜しく帰宅致しました。
本当に愉しかったなぁ~。
新潟県は食の宝庫です。
海のものも、山のものもある。
雪景色の田園風景を車中から眺めながら、
食を大切にする土地だからこそ、
物作りにかける精神が根づいているのではないか。
そして、連綿と受け継がれてきたその精神は
やはり、食を大切に守ってきたこの土地の方々の
根っこが支えてきているんだろう。
そう思いました。
日常のささやかなことを大切にする。
それが丁寧に生きるコツだということを
静かに教えてくれる聖地のように感じる新潟県でした。
今度は、春に行こうかな~。
と、休みもないのに思う私なのでした(笑)
それでは、また。
- Feb 15 2016
AVANTIの常備本
どうしたんでしょう・・・
昨日は4月上旬の気温。
今日は昨日から比べると、-13度ですって・・
身体に堪えますね~と、言ってもモッコモッコスタイル(笑)
まだまだ春物なんてとんでもありません。
お店の70%は春物ですけれど、
私はお客様に春もお召しになれるSALE品をお薦め。
その方が断然喜ばれます。
20年程前までは、梅春物という素材がありました。
薄手のウールで、柔らかく、発色も綺麗な・・・
更にコットン30%、ウール70%の混紡などもあり、
花冷えのする時期まで重宝したのです。
それがいきなり、麻だの裏無しだのと・・
季節感がなくなり、粋な装いが出来なくなりました。
だからAVANTIでは、冬物でも梅春的な素材を大切に
販売いたします。
だってお客様が喜ばれますもの。
洋服屋ベースで物を売りつけるなんてことは致しません。
今は何でも早すぎます。
器特集
食特集
AVANTIにはファッション雑誌がありません。
でも、お客様が寄付してくださるファッション誌はあります。
私がお店にご用意してある雑誌は器、食、家具、
歌舞伎、能、神社、仏閣、仏像、お花など。
本のご紹介は日本の精神論や思想家、哲学者など。
ちょっと変わっていますけれど、喜ばれます。
手に取って読んだことないけど、面白い~(笑)って
よく言われます。
でも、ファッションって時代の歴史に敏感じゃなければ
きちんと、お伝えできないように思います。
そして、身体のことや精神的なことも。
時代の節目には必ず、その時代の装いがつきものでした。
身なりをみれば、どの時代かすぐに分かります。
そして、そこには「何故?」という疑問が湧いてきますものね。
外側の装いだけ語るのは手抜きだと思ってしまう。
まぁ~、私の場合はあまりにも洋服のお話しをしなすぎる、
なんてご意見もチラホラ・・ごめんなさい。
でも、興味そそられる本を読むと
いつもいらっしゃるお客様のお顔を思い出しては、
ご来店されたときにお話しする内容を考えるのが
格別に愉しい時間になるんです。
もしかしたら・・ご迷惑だったりして。
早速、連休明けに伺ってみよう~と。
今月は16日、17日と23日、24日は連休致します。
それでは、また。