- Nov 30 2018
便利なもの
11月も今日で終わります
明日から12月・・と言っても何だか実感がありません
今年は暖かいからでしょうね
とは言っても
朝・晩は寒いので 冬の感覚はあります・・私だけ?
皆様は如何でしょうか?
日中はどうしたの?と聞きたいほど 暖かいですね
本来なら コートインに着られる薄手のニット
今年は これがこの時期の人気商品です
ロングベスト 横スリットが入っていますので
身体にフィット感がありません 残り3色です
ロングカーディガン こちらもスリット入りです
残り3色です
こちらはプルオーバー スリット入りです
お袖が小さなパフ型 残り4色です
3型とも同素材です
ウール素材 細い糸ですので薄手です
この素材でしたら 春先までお召し頂けますから
明るいお色も宜しいかもしれませんね
明日から 又 新しい一ヶ月の始まりです
今月もご来店下さり 心からありがとうございました
来月も宜しくお願い致します
- Nov 29 2018
ひとやすみ
最近妹と 中々一緒に出かけられなかったので
昨日の定休日は 仕事なしで 都内へ
ルーベンス展を観に行って参りました
思っていたほど 混雑はなく かなりゆっくりのペースで
じっくり観ることができました
バロック好き 宗教画好きには堪らない傑作がずらり
只 フランダースの犬の最後のシーンであった絵は
残念ながらありませんでした
でも会場に入る前でビデオで紹介していましたので
それで十分堪能できましたけれど
思わずネロのことを思い出して 泣きたくなりました(笑)
アントワープ聖母大聖堂の内部も美しく撮影されていて
それは感動的でした
キリストの降架 キリストの昇架
この絵の前で 絵を観られたことが幸せだと言い
ネロはパトラッシュと共に天国へと旅立ちました
グスン あの可愛いネロとパトラッシュを思い出すと
胸が締め付けられますね
その後 人形町へ
大正3年創業のほうじ茶専門のお茶屋さんへ
極上ほうじ茶を購入して これまた大満足
800円で こんなに幸せになれるなんて・・嬉しい
人形町は明治座があり 母が足繁く通った場所
明治座に出演する役者さん達のご贔屓店が
所狭しと並んでいて ちょっと楽しかったです
その後は
外国人の観光客を見かけない日本橋へ
高島屋のアネックスへ見学
ほんのちょっとしたひらめきを求めるには
良い環境でした
全て 仕事に繋がるのでモチベーションが上がります
老舗山本山の茶房の暖簾に誘われて一休み
日本橋が今は一番落ち着く場所になりました
- Nov 27 2018
季節の味わい方
どんなに暖冬でも 寒いことは寒いですよね
その季節にしか味わえない食べ物があるように
その季節にしか着られない素材というものがあります
今では 食べ物はいつでもどんな季節でも食べられますが
洋服はそんなわけにはいきません
麻・綿・絹・毛・・様々な素材がありますけれど
季節毎に楽しまれてこそ 素材も喜びます
ここ数年 麻ブームになり
ナチュラル志向の方々は 植物素材をお選びになり
冬でも麻や綿素材のものをお召しになっていらっしゃいます
洋服は嗜好品ですので それはそれで宜しいと思いますが
私は やっぱり冬ならではの素材が着たい(笑)
アレルギー体質の方はウール素材はチクチクするという事で
植物素材をお選びになるようですけれど
そういう方々の殆どが ウールのニットを着たいと
羨ましがります
やっぱり ウールは暖かいですものね
私は洋服の素材が好きですので
季節を素材で着ることがとても重要に感じています
その季節を有意義に過ごすために衣服というものは生まれ
それは 生きる為の知恵が詰まった魔法の布だと思います
作業着 寝巻き 外出着 学校制服など
洋服は様々なシーン毎にジャンル分けされています
ジャンルごとにも適正な素材がありますよね
それは 動作が伴ったときに動き易いかで判断するもの
外出着のように 見た目の美しさ重視という判断のもの
季節に合わせて身体を守る為に判断するもの
そして 流行を作り出していくことが目的で判断するもの
そんな要素を含めて洋服は形になっていきます
今では多くの素材が開発されて 天然素材だか化繊だか
リアルかフェイクか・・判断出来ないほどですね
だからこそ 季節に合わせて作られたものを
その季節でしか味わえない装いをしたいと思うのです
人生は長い年月を過ごすのかもしれません
でも 2018年の冬は今年だけ 一瞬の出来事です
日本人は花鳥風月を肌で感じることで四季を愛で
素晴らしい文化を生み出しました
花鳥風月は一瞬の儚い美しさ
毎年巡る季節かもしれませんが その年でしか
感じられない美しさを 日本の文化は教えてくれます
自然の美しさは毎年同じものではありません
その一年毎の美しさを愛でる姿勢が日本人の美徳です
そんな意味も含めまして
やはり 暖かな素材の洋服をお勧め致します
羊毛とフォックスの毛をミックスした糸で編まれたニット
柔らかく 軽く 暖かいです
衿はオフタートルですから フィット感もなく
首にストレスがありません
お袖はふっくらタイプのパフ型です
こんな素材を身に纏うと
何だかそれだけでエレガントな女性になった気分
気分だけでも如何ですか?(笑)
- Nov 23 2018
オリジナル
カフェのネーミングは「ein loffel」アインレッフェル
ドイツ語で1本のスプーンという意味です
以前も書いたと思いますが
妹が30年ほど前 OPENしていたカフェの名前です
20代で夢を実現しましたが 諸事情でCLOSEしました
その時の看板のサインはシルバーのスプーンの上に
地球が乗っているデザインでした
一本のスプーンから 世界中の美味しいお菓子を・・
そんな想いだったのでしょうね
年齢を重ね 様々な出来事を経験して
今回は スプーンにミモザの花を散らばせました
ミモザの花言葉は 友情・感謝
「1本のスプーンから広がる友情」をコンセプトとして
カフェを運営することに決めたのです
わずか5cmの台にスプーンは1.5cm
ミモザの花は1mmほど 葉は2mmほど
細かくて繊細な刺繍
台は木です 木工作家の方にわざわざ作って頂き
全てに想いを込めて作られたオリジナルブローチです
デザインは私が担当しました
何処にもない 完全なオリジナル作品です
物が溢れている現代 想いを込めるという作業の美しさを
蔑ろにしているのではないだろうか・・
そんな想いを形にすることで
皆様への想いも形にできたように思います
まだご覧になられていらっしゃらない方は
是非 お手に取って じっくりとご覧ください
刺繍家近藤実可子さんの丁寧なお仕事が伝わってきます
そして お気に召しましたら 是非胸元へお迎えください
- Nov 23 2018
新嘗祭
今日は勤労感謝の日ですね
新嘗祭が行われる日でもあります
午後6時~8時 午後11時~深夜1時まで
天皇陛下は正座で祈り続けます
寒い暖房もない部屋で 只お一人で祈ります
神事のお手伝いをするのは 巫女さんのお二人だけ
47都道府県から届いた新米を捧げて豊穣に感謝をする
宮中行事では一番大変な行事と言われています
勤労感謝の日は 働いている人に感謝をする日とは
一体誰が言ったのでしょう
働ける事に感謝をする日であり 五穀豊穣に感謝する日
もしご存知でなければ 今日から それを心に刻んで
天皇陛下が祈られる事に心から感謝をしましょう
今年の新嘗祭が平成天皇の最後の祈りとなります
86歳でご病気を患っていらっしゃるお身体で
2時間の正座で神事を行うことは 命がけです
それを休憩をいれて2回こなすとは尋常ではありません
大きなエネルギーを消耗されることでしょう
平成は災害が多い時代でした
でも 私は災害があったから 戦争に巻き込まれず
平和な日本でいられた・・と思っています
皆様はどう思われますか?
朝に夕に国民の安寧を祈ってくださっている天皇陛下
一心不乱とは 天皇陛下のお姿だと思うのです
大きなエネルギーを消耗される祈りの最中
どうぞ 皆様も心の中で 陛下に感謝の念を送って下さい
心からの感謝のエネルギーは 陛下の力になるはずです
そして 私達もこの有難い生活ができることに
感謝をする一日でありたいと思います
- Nov 22 2018
寒くなると
今日は寒いですね
朝からあまり気温が上がっていないように感じます
11月も22日ですもの 寒くなって当たり前ですけれど
まだ身体が冬仕様になっていないでしょう?
風邪が流行っているのも そのせいだと思います
暖かいニットがやっと着たい・・と思える朝でした
ニットは網目の具合では 風を通してしまいます
ですから どうしてもインナーにもう1枚着る
私は重ね着が好きですので必ず着ますけれど
重ね着が嫌いという方にお奨めなのが
圧縮という技法です
中々写真だとお伝えしにくいのですけれど
こちらは アンゴラの圧縮タイプです
目がギュッと詰まっていて 全く風を通さない
抜群の暖かさです
見ごろのサイズ感はゆったりしていますけれど
細い方でも大丈夫です
是非 店頭でご覧くださいませ
お待ちしております
- Nov 22 2018
恒例の1dayCafeは25日です!
一ヶ月に一回 「珈琲 利」さんと組むカフェは
何しろ美味しい笑顔と笑い声で包まれます
自家焙煎深入珈琲の薫りは濃厚で 引き寄せられます
井下君の珈琲に合わせて作られているんじゃないか・・
そう思うほど 相性が良いと思います
毎回この時のために焙煎してくれる珈琲は特別です
それはネーミングまでつけてくれるほどです
今月は「寒禽」
中々こんな字は読めませんし 意味も分かりませんよね?
かんきん・・と読みます
山 川 海などで厳しい冬の中を生きている鳥のことを
寒禽といいます
私は冬の鳥が大好きですので 今からお味が楽しみです
一口飲むたびに 冬空を舞う鳥をイメージするっていうのも
中々粋ですよね
お菓子は8~9種類ほどご用意致します
明日 メニューが分かりましたらお知らせ致しますね
是非 お楽しみにお立ち寄りくださいませ
会場は4階になっておりますので エレベーターでどうぞ
実はご予約でランチも承っております
明日までなら間に合いますので宜しかったら是非!
- Nov 21 2018
記念日
今日は創業50周年
1968年11月21日・・昭和43年11月21日開店
父は何故前橋市を選んだのかなぁ~と
前橋駅まで歩く道のりで 考えました
しがらみのない場所
誰も知らない土地は 自分の力を試すには
絶好の場所だったのかもしれません
父は東京生まれの東京育ち
チャキチャキの江戸っ子弁のような 切れ味の良い
そんな話し方をした祖父母
戦争で全て失くした祖父母と共に
祖父の生まれ故郷の足利市で呉服屋を始めて
時代の流れで 洋服屋へと移行致しました
結婚して 母の故郷の北海道で商売を開始したのを
含めますと 丁度今年は60年になります
商売も還暦を迎えると 世代交代の時期・・
そんなことを ふと考える一日でした
50周年
商売していられるのは お客様がいて下さるお蔭様
両親が亡くなったときも お客様が私達を励まし
応援してくださいました
有難くて有難くて 本当に言葉では言い尽くせないほど
感謝の気持ちでいっぱいでございます
前橋の街は静かになりました
土日さえも人はまばら 車だけがこの通りは渋滞していて
最近では 心が折れそうになることもあります
それでも 初めてのお客様が
重たいドアを開けてご来店くださると
まだ 頑張れそう・・と 勇気を頂きます
私を育ててくれた前橋
私を育ててくれたお客様方
そっと影ながら応援してくれている大切な方々
ご恩をお返しする想いで これからも励みます
51年目からの商いも どうぞ宜しくお願い致します
父が創業当時から使っていたそろばん
- Nov 19 2018
英国の薫り
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅Ⅱ
23日に公開されますね
映画の衣装にぞっこん惚れています
1920年代のファッションが何しろ好きです
女性服も男性服も子供服も 全て好きです(笑)
特に エディ・レッドメイン演じるニュートの服装は
映画の内容そっちのけで 見入ります
素材は勿論ですけれど ボタン ポケット ダーツ
ポケットチーフ 靴 ソックスの色や シャツの衿等
食い入るようにみてしまいます
勿論 女性の装いにもワクワクです
この時代は 欧米では女性の社会進出が始まりました
シャネルが打ち出したのは「ギャルソンヌ・ルック」
知的・行動的・洗練されたモダンガールという意味を
込めた 男の子のような娘・・そんなイメージでしょうね
今でも十分通用するスタイルですよね
というか 最近の流れ
両方共シャネル
デザイン的には AVANTIにもありそうなシルエット
ファッションを見れば時代背景が分かります
時代の流れには 装いはつきものです
そして 常に繰り返すのです
若干違いますが 今のスタイルもリバイバル
繰り返す流れの中で これだけは譲れないという
幼い頃から好きなラインはありますか?
私は どういう訳か英国風男性のジャケット
15歳くらいから 変わらず好きなものです
そんなジャケットを彷彿させるステンカラーのコート
今年はやっと出会いました
正統派のクラッシックって古くならない
この生地は1837年創業のイギリスの生地屋さん
このコートを纏って眼を瞑ると
19世紀のロンドンに飛んでいきそうですね(笑)
装いも洋服を着るという感覚ではなく
その時代を生きている証として楽しむと
朝起きてからの時間も 楽しめそうな気が致します
- Nov 16 2018
50年
今年は両親がこの地で商売を創業してから
11月21日で50年になります
節目なので 何か記念するものをと
会社の理念をモチーフにしようと思いました
そして出来上がったのがこちらです
刺繍家の近藤実可子さんにお願いして作って頂き
つい先日届きました
これで 50周年をお祝いできます
花は藍
藍の花言葉「美しい装い」をハートのモチーフで
心を表現致しました
手には「想いを運ぶ」という願いを込めました
装いには 生活する全ての支度を含めています
身支度屋・・私は自分の仕事をそのように位置づけています
「身支度を美しく整えて 常に人に寄り添う心を」
そのようなスタンスで商売を積み重ねて参りましたし
これからも そうありたいと決意しております
藍は人類最古の染料ともいわれ 体を守る物として
古来から重宝されてきました
美しさだけではない 多くの効能を持つ薬草でもあり
人々の生活を支え守ってきた・・ということが
この藍をシンボルマークにした最大の理由です
そして 手のモチーフのインスピレーションになったのは
アメリカの詩人 サム・レヴェンソンの詩でした
孫娘へ贈ったという「時を越えた美しさの秘密」には
一貫して美しく生きる極意が表現されています
この詩を初めて読んだのは 20代後半の頃のように
記憶しています
そしてこの詩から装いとは生活全般のことだと学びました
もう今から 30年以上前のことです
素敵な詩です
今度 全文をご紹介致しますね
ご興味のある方は 検索したらすぐヒットしますので
是非 お読みください