- Dec 11 2018
贈り物は想い
年末になりますと お歳暮やクリスマスプレゼント等
贈ったり 贈られたり・・と 愉しい時間があります
私の場合 贈り物を選ぶひとときが愉しいですし
頂いた時に その贈り物を手にした瞬間
相手の方が どんな想いで選んでくれたのかを
想像するのも 愉しみなひとときです
取りあえず形式だから・・という贈り物をすることは
もう随分前にやめました
皆様はこの時期 贈り物はどのような想いで選びますか?
AVANTIオリジナルのピッチャーとお皿
燕市の鎚起銅器職人 大橋保隆さん作です
一枚の銅板を叩いてこの形にします
全て手作業 想いの込め方が違います
ピッチャーは お名前を彫ることもできますので
贈るだけではなく ご自分用にお作りになられても
宜しいと思います
このピッチャーは湯煎用にお使い頂くことを目的として
デザイン致しました
銅の熱伝導の速さを活かし 冷めたコーヒーを温めたり
熱燗にしたり 反対に 冷却にも優れていますので
白ワインのデキャンタのようにして 氷水につければ
アッという間に 冷たくなります
何しろ 口切がよく 絶対に注ぎこぼしがありません
それは 本当に素晴らしい逸品です
そして 味がまろやかになるという特徴もあるのです
お皿は カフェで使うものとしてデザインしましたが
自宅でもお使いになりたいというご希望があり
商品化して頂きました
冷たいものには最高に美味しさが倍増する器です
美しい食卓になることは 間違いありません
豆皿 こちらはとても小さなお皿です
チョコレートや和菓子 オリーブオイルやお塩
様々な使い道があります
どうせ贈るなら 長い時間 そして日々の生活の中で
その物が在ることで ほんのひとときでも
心が豊かになるものを 贈りたいと思うのです
それは きっと お互いの想いを育む時間になります
物は形として残るものですけれど
形として残るものに 心が宿っていたら
それは大切な方々と共に生きる歴史として
後世に受け継がれていくのではないでしょうか・・
ピッチャーはご注文にてお受け致しております
お皿は只今2枚でしたら 在庫はあります
まとまった枚数が必要でしたらお申し付けくださいませ
豆皿は10枚ほど在庫はあります
是非 お手に取ってご覧ください
- Dec 9 2018
一年に1度だけのお楽しみ
オリーブオイル好きにはたまらない季節
早摘み 搾りたてのアーリーハーベストが入荷しました
通常のオリーブオイルは 実が完熟してオイルを
たくさん含んだ頃に収穫して搾ります
でも アーリーハーベストは完熟する前の
美しい若草色の若い実を手摘みして収穫したものを
すぐに搾って瓶詰めしたものです
収穫から数時間でオイルが理想的に圧搾できる
技術進歩で可能になりました
古い歴史があるオリーブオイルですが
アーリーハーベストは比較的新しい楽しみ方です
この綺麗な色を見せたくて 今回は遮光瓶には入れず
ガラスの瓶に入っています
紫外線が当たる場所に置いておきますと 変色します
もっとも オイルは冷暗所で保管というのが
お決まりですので 大丈夫だと思っておりますが
念のため お伝えしておきます
栓を開けましたら ご心配の方は
アルミホイルで回りをぐるりと包んでしまえば大丈夫です
品質に変わりはありませんので ご安心ください
今回のオイルの品種はピクアル種ですので
ポリフェノール含有量がかなり多い品種です
薫りも良く 通常のオリーブオイルもかなり美味しいです
こちらは若いオイルですので 苦味も辛味もありますが
それがフレッシュさを際立たせて美味しさも倍増
加熱せず そのまま味わうことが一番美味しく頂けます
毎日5mlくらいをフレッシュジュースに入れて飲むのも
とてもお奨めです
日野原先生も毎朝欠かさず ジュースに入れて飲んで
いらしたことは有名なお話しですね
出来上がったものに 最後の仕上げでアーリーを
たっぷりかけて 頂きました
一年に1度だけの楽しみを 是非味わってください
- Dec 6 2018
合わせる楽しみ
寒暖の差が 体調を崩させているようですね
風邪をひかれている方がとても多いようです
衣服の調整をおこない 根っこのものを食べて
バスタブには浸かり 上質な睡眠を心がけてください
この時期はジャンバースカートのような
1枚で お洒落になれるようなアイテムがお奨めです
寒い日は タートルセーターで
ちょっと暖かな日はブラウスやTシャツのようなインナーで
コートインにも 厚くならずにお召し頂けます
今年は 暖かいせいか ブラウスに合わせて
ジャンバースカートが人気でした
コーディネートが簡単なことで人気の商品ですが
いつも同じ洋服に見られような気がする・・というご意見も
時々伺います
でも コーディネート次第では 全く心配ご無用です
インナーをお召しにならずに
直接 カーディガンを合わせて頂くと
上下のバランスを考えることなくコーディネート
すっきりとお召し頂けます
そして ジャンバースカートの印象は薄くなり
同じものをお召し頂いている感じは無くなるはずです
年末のお出かけは 何を着ようかな・・
その時点から楽しみが増えますね
その都度 コーディネートを楽しんで頂けると
洋服達も喜んでくれます
- Dec 6 2018
いのちのスープ
つい先日 以前からお客様からのご要望があり
「スープ教室」を開催致しました
辰巳芳子先生の「玄米スープ」です
鎌倉で開催されている辰巳先生の料理教室は
まったく予約が取れない大人気の教室です
もう先生もご高齢 今年94歳
精力的にご活躍されていらっしゃって
日々これが最後・・そう思って挑むお姿には
心から尊敬の念を持ちます
私が辰巳先生を知ったのは 33歳くらいの頃です
料理家なのに 哲学者のような文章
日本語がこれほど美しいものか・・と思わせてくれる
宝石のような言葉たち
厳しさのある言葉には 受け継いで欲しいという覚悟が
感じられました
佐藤初女先生とも違う 東城百合子先生とも違う
都会的な洗練された雰囲気が とても印象的でした
母の闘病の時は 東城先生の手当てを学び実践
その頃は仕事が忙しく 妹も子育てと仕事を抱えて
食に関しては 思うようにしてあげられなかったという
反省から 父が闘病生活に入ったときは
辰巳先生の「いのちのスープ」を実践することができ
3ヶ月~半年といわれた命を 5年生かすことが
できました
いつか ご希望がある方がいらっしゃった時には
この教室を開催しよう・・そう妹は考えていたようです
今 癌は3人に一人とか 2人に一人とか言われ
もしかしたら 明日 自分自身がそうなるかもしれない
口から物が入らなくなったときには
やはり 液体が一番摂りやすくなります
その為には ひとつひとつの作業を丁寧に行う
出来上がりのものを使うよりは
順序正しく 心をこめて作り上げたものには
相応のものが出来上がる
なにひとつ 面倒な作業はなく 全て必要な作業
大変だった時間の流れは 命の灯りになるのです
年齢を重ねないと気がつかないことがあり
経験しなければ 気がつかないことばかりです
実践せず 机の上の学びばかりに囚われていると
人生の半分以上は水の泡・・
知らないことが恥なのではなく
知ったことを実践もせず 知ったかぶりをすることが
恥ずかしいことなのだと 自分自身を戒めます
60歳まで生きられたら ついている
早くに逝ってしまった従姉妹や友人 そしてお客様
その方々が遺してくれたメッセージを
この年の瀬につくづくと 感じています
「玄米スープ」の教室は 2回目も開催致します
ご興味のある方は是非ご参加ください
- Dec 2 2018
Black
何故か 12月になると Black Magic・・・
黒に心が囚われてしまいます(笑)
黒の洋服をコーディネートしたくなります
20代の頃 12月は仕事柄 華やかな催し事があり
そのイベントに向けて 商品構成も華やか
ホテルでのパーティは当たり前の時代でした
ディスコいうよりは アパレル系のブランドが開催する
クリスマスパーティ
私も27.28.29.30歳の4年間は
ロイヤルホテルの一番大きなホールを借りて
200名弱ほどのお客様とクリスマスパーティを開催
華やかで洗練された時代でした
この頃 12月に入るとオケージョン用の洋服が入荷
華やかな店内が ワクワク感を際立たせていたことを
今でもはっきり覚えています
シャンパンベージュ パールベージュ シルバー
光沢がある素材や刺繍 レースなどのアクセントが
欧州のフォーマルを感じさせて 本当に美しかった
でもとりわけ 私を虜にしたのが黒でした
ベルベット シルクサテン シルクデシン オーガンジー
シンプルなデザインであればあるほど
Black Magic にかかってしまうのでした
そんな思い出が染み付いているのでしょうね
もう あの頃のような華やかなパーティの時代は過ぎ
今は アットホームな心のこもった手作り感溢れることが
求められる時代になりました
そういうことに於いては 佳き時代になったと思います
Black coordinate
黒には 凛とさせるオーラを感じます
自立という言葉が最も似合う色だと 私は思っています
花柄も黒白になると 可愛らしさが抜けます
27歳まではY‘sの洋服を扱っていましたので
黒 白 グレー ばかりを着ていました
大人になりたい 自立したい クールにみせたい
そんな思いだけで洋服を着ていた時代でした
自立できない自分をカモフラージュしていたのです
でも今は 一年を振り返るこの時期に
黒の洋服のコーディネートをしたいと思うのは
来年への決意表明なのかもしれません
黒というちょっと魅惑的な色に込められた力は
やはり Black Magic 憧れの女性を彷彿させます
- Nov 30 2018
百花万華絨毯の展示会
今年で5回目になります
生活を豊かにしてくれる「もの」に関われるなんて
夢のような経験だと 初回に思いました
1度だけでも お客様方にご紹介できれば
それだけでも 商売を続けてきた甲斐がある・・
そう思って関わらせて頂きました
それが こうして毎年開催して頂けるのは
兎にも角にも お客様方が喜んでご来店下さるお陰です
私の夢の実現に いつもお力を添えて頂き
本当にありがとうございます
今年の絨毯は 価格がぐっとお求めやすくなり
今までで一番 絨毯が身近に感じるのではないかなぁ~と
思います
クレジットでのお支払いをお奨めしていますので
分割回数にもよりますが 12回、24回ですと
一ヶ月のお支払いが16000円~29000円程です
羊毛を草木染しますので 美しい発色
更に 織り込んでいる柄の部分はシルクですので
光の加減で色が変化致します
日本人が失ってしまった静寂を この絨毯は取り戻して
くれるのではないか・・と 私は思いました
常に雑音に近い音が響き
常に人工的な明るさで心が休まらない日々
こんな日常の中で 自己と静かに向き合うなんて
中々出来そうにありませんね
でも この絨毯で場を確保することで
人工的ではない空間が 家にできるのではないかと
直感的に感じました
そこには ひとつひとつに関わる工程の丁寧さが
この絨毯のエネルギーを高めているように感じます
作っているのはネパール
ヒマラヤ山脈に囲まれた神々が住まう国です
生活そのものが動の祈り
物を作るその手が既に 祈りの形そのものなんです
21日から25日まで
4Fのイベントスペースは大きな安らぎのエネルギーで
皆様のお越しをお迎えすることでしょう
視て 触れて 感じて頂きたいと思っております
goshima.blog にアクセスして この絨毯展への
想いを読んでください
素敵な文章が光の世界へとご案内してくれます
- Nov 30 2018
便利なもの
11月も今日で終わります
明日から12月・・と言っても何だか実感がありません
今年は暖かいからでしょうね
とは言っても
朝・晩は寒いので 冬の感覚はあります・・私だけ?
皆様は如何でしょうか?
日中はどうしたの?と聞きたいほど 暖かいですね
本来なら コートインに着られる薄手のニット
今年は これがこの時期の人気商品です
ロングベスト 横スリットが入っていますので
身体にフィット感がありません 残り3色です
ロングカーディガン こちらもスリット入りです
残り3色です
こちらはプルオーバー スリット入りです
お袖が小さなパフ型 残り4色です
3型とも同素材です
ウール素材 細い糸ですので薄手です
この素材でしたら 春先までお召し頂けますから
明るいお色も宜しいかもしれませんね
明日から 又 新しい一ヶ月の始まりです
今月もご来店下さり 心からありがとうございました
来月も宜しくお願い致します
- Nov 29 2018
ひとやすみ
最近妹と 中々一緒に出かけられなかったので
昨日の定休日は 仕事なしで 都内へ
ルーベンス展を観に行って参りました
思っていたほど 混雑はなく かなりゆっくりのペースで
じっくり観ることができました
バロック好き 宗教画好きには堪らない傑作がずらり
只 フランダースの犬の最後のシーンであった絵は
残念ながらありませんでした
でも会場に入る前でビデオで紹介していましたので
それで十分堪能できましたけれど
思わずネロのことを思い出して 泣きたくなりました(笑)
アントワープ聖母大聖堂の内部も美しく撮影されていて
それは感動的でした
キリストの降架 キリストの昇架
この絵の前で 絵を観られたことが幸せだと言い
ネロはパトラッシュと共に天国へと旅立ちました
グスン あの可愛いネロとパトラッシュを思い出すと
胸が締め付けられますね
その後 人形町へ
大正3年創業のほうじ茶専門のお茶屋さんへ
極上ほうじ茶を購入して これまた大満足
800円で こんなに幸せになれるなんて・・嬉しい
人形町は明治座があり 母が足繁く通った場所
明治座に出演する役者さん達のご贔屓店が
所狭しと並んでいて ちょっと楽しかったです
その後は
外国人の観光客を見かけない日本橋へ
高島屋のアネックスへ見学
ほんのちょっとしたひらめきを求めるには
良い環境でした
全て 仕事に繋がるのでモチベーションが上がります
老舗山本山の茶房の暖簾に誘われて一休み
日本橋が今は一番落ち着く場所になりました
- Nov 27 2018
季節の味わい方
どんなに暖冬でも 寒いことは寒いですよね
その季節にしか味わえない食べ物があるように
その季節にしか着られない素材というものがあります
今では 食べ物はいつでもどんな季節でも食べられますが
洋服はそんなわけにはいきません
麻・綿・絹・毛・・様々な素材がありますけれど
季節毎に楽しまれてこそ 素材も喜びます
ここ数年 麻ブームになり
ナチュラル志向の方々は 植物素材をお選びになり
冬でも麻や綿素材のものをお召しになっていらっしゃいます
洋服は嗜好品ですので それはそれで宜しいと思いますが
私は やっぱり冬ならではの素材が着たい(笑)
アレルギー体質の方はウール素材はチクチクするという事で
植物素材をお選びになるようですけれど
そういう方々の殆どが ウールのニットを着たいと
羨ましがります
やっぱり ウールは暖かいですものね
私は洋服の素材が好きですので
季節を素材で着ることがとても重要に感じています
その季節を有意義に過ごすために衣服というものは生まれ
それは 生きる為の知恵が詰まった魔法の布だと思います
作業着 寝巻き 外出着 学校制服など
洋服は様々なシーン毎にジャンル分けされています
ジャンルごとにも適正な素材がありますよね
それは 動作が伴ったときに動き易いかで判断するもの
外出着のように 見た目の美しさ重視という判断のもの
季節に合わせて身体を守る為に判断するもの
そして 流行を作り出していくことが目的で判断するもの
そんな要素を含めて洋服は形になっていきます
今では多くの素材が開発されて 天然素材だか化繊だか
リアルかフェイクか・・判断出来ないほどですね
だからこそ 季節に合わせて作られたものを
その季節でしか味わえない装いをしたいと思うのです
人生は長い年月を過ごすのかもしれません
でも 2018年の冬は今年だけ 一瞬の出来事です
日本人は花鳥風月を肌で感じることで四季を愛で
素晴らしい文化を生み出しました
花鳥風月は一瞬の儚い美しさ
毎年巡る季節かもしれませんが その年でしか
感じられない美しさを 日本の文化は教えてくれます
自然の美しさは毎年同じものではありません
その一年毎の美しさを愛でる姿勢が日本人の美徳です
そんな意味も含めまして
やはり 暖かな素材の洋服をお勧め致します
羊毛とフォックスの毛をミックスした糸で編まれたニット
柔らかく 軽く 暖かいです
衿はオフタートルですから フィット感もなく
首にストレスがありません
お袖はふっくらタイプのパフ型です
こんな素材を身に纏うと
何だかそれだけでエレガントな女性になった気分
気分だけでも如何ですか?(笑)
- Nov 23 2018
オリジナル
カフェのネーミングは「ein loffel」アインレッフェル
ドイツ語で1本のスプーンという意味です
以前も書いたと思いますが
妹が30年ほど前 OPENしていたカフェの名前です
20代で夢を実現しましたが 諸事情でCLOSEしました
その時の看板のサインはシルバーのスプーンの上に
地球が乗っているデザインでした
一本のスプーンから 世界中の美味しいお菓子を・・
そんな想いだったのでしょうね
年齢を重ね 様々な出来事を経験して
今回は スプーンにミモザの花を散らばせました
ミモザの花言葉は 友情・感謝
「1本のスプーンから広がる友情」をコンセプトとして
カフェを運営することに決めたのです
わずか5cmの台にスプーンは1.5cm
ミモザの花は1mmほど 葉は2mmほど
細かくて繊細な刺繍
台は木です 木工作家の方にわざわざ作って頂き
全てに想いを込めて作られたオリジナルブローチです
デザインは私が担当しました
何処にもない 完全なオリジナル作品です
物が溢れている現代 想いを込めるという作業の美しさを
蔑ろにしているのではないだろうか・・
そんな想いを形にすることで
皆様への想いも形にできたように思います
まだご覧になられていらっしゃらない方は
是非 お手に取って じっくりとご覧ください
刺繍家近藤実可子さんの丁寧なお仕事が伝わってきます
そして お気に召しましたら 是非胸元へお迎えください