- Dec 4 2017
三方舎さん
三方舎さんとのご縁は3年前。
AVANTIが新しいことへ挑戦するきっかけを頂いた
とても大切なご縁と 私共は思っております。
この3年間は とても貴重で大きな喜びを頂き
何十年とお付き合いを頂いているような錯覚になります。
それほど 私共にもたらされた大きな幸運なのです。
今年も又 愉しいイベントが開催されました。
「本物と育てる暮らし展」
言葉で表現するには 私の力では不足ですが
三方舎さんのプロジェクトで作り上げる絨毯のクオリティは
世界最高ではないか・・と 思っております。
それは 勿論絨毯のクオリティもそうですが
モロッコの伝統工芸を継承し その職人を育てる。
日本とモロッコの架け橋をしながら 自分達に関わる
全ての人達の幸せを守る・・というスタンスの在り方です。
代表である今井正人さんの人間性と片腕の松澤さんの
人間性が全てに現れている仕事ぶりは 年々徹底され
絨毯にその想いが表現されています。
手仕事は想いが如実に表れる心の反映。
モロッコの職人さん達が 今井さん達のプロジェクトに
感謝しているというのが この絨毯に触れれば
瞬時に伝わって参ります。
私は 「育む」という言葉のおおらかさをこの絨毯から
伝えられたように感じているのです。
今回は会期中に2回も上毛新聞に掲載されました。
新聞をご覧になられたお客様がご来場くださり
この絨毯をご覧になり 触れて頂いたことをとても嬉しく
有難く思いました。
今回は小さな絨毯の織り機で体験があったり
トルコのアンティークの雑貨などがあったりして
絨毯だけではない 異国の生活の一部を体感する機会も。
それが又 ファンには堪らないひとときになったようです。
AVANTIのビル自体の気が良いと言われるのは
きっと このようなイベントを開催してくださる方々の
大きなエネルギーのお蔭様だと 感謝しております。
- Nov 25 2017
大人可愛いって・・
若い頃はとっても大人びていて
老けて見えました(笑)・・今は年齢相応ですよ~。
そして 私は 老けて見せたかったのです。
20代の頃は30代になりたいと思い
30代は40代になりたいと思い
40代は50代になりたいと思っていました。
60代の今は・・年齢相応の輝きを保ちたいと思います。
41年前に初めて私が運営したSHOPは
LADY`sとMEN`sそして子供服のトータルファッション。
今は普通ですけれど その頃は 新しかったのです。
今でも十分お洒落な洋服でした。
大人と同じクオリティで お揃いの作りでした。
子供を目下で見ないという感覚が好きでした。
子供の自己をきちんと理解するというスタンスの服で
私の感覚にはまりました。
お値段も高かったこともあり 売れませんでした(笑)
今 売りたい気持ちでいっぱいです。
イタリアへ行ったとき 子供服に感動したのは
こんな経歴があるからです。
それが20歳から23歳の私です。
大人になりたかった意味が お分かりになりますよね。
様々な洋服を扱って思うのは
年齢を重ねても 好きなものは変わらないということ。
だから 余程のことがない限り
「このライン 若すぎない?」「可愛すぎない?」
などというご質問はAVANTIの洋服には
まず 当てはまりません。
無理か無理でないかはサイズでご判断致します。
基本 ベーシックなラインですので
私からの答えは いつもシンプルなのです。
ここ数年は 日々のお洋服を楽しんで頂く為に
プライスを吟味しながら構成しています。
クオリティはお値段以上に感じるものを。
そして 何といっても 嬉しくなる洋服たちを。
それは 人生を味わってきた大人の女性が
チャーミングに見える そして そうなれる服です。
年齢で判断しながら 洋服を選ぶのは日本人の
悪い癖だと 私は思っています。
それは 好きなものがはっきりしていないことに
原因があるのではないだろうか と思っています。
一度っきりの人生です。
せっかく女性に生まれてきたのですもの
美しくなることに 気恥ずかしさを感じることなど
あってはなりません。
鏡のまえで 「可愛い!私」と呟いてください。
必ず その言葉は ご自分のモチベーションを
上げるはずです。
そうなれば 自然と口角は上がりますよね。
豊かにさせてくれるものは ご自分が喜べる事。
それにつきます。
- Nov 21 2017
ありがとうございました。
19日の1day CAFE ご来場頂きありがとうございました。
エントランスは冬支度です。
この羊飼いのおじいちゃんと羊たちが登場すると
次はクリスマスのペイジェントに続きます。
私はクリスマスツリーを飾るという感覚がありません。
やっぱり聖降誕祭のお飾りが好きです。
そして 毎回各テーブルに飾るお花は質素なものを。
妹が食の駅に売っている農家さんが作るお花を購入。
小さなお出迎えの気持ちが込められているようで
私は好きです。
まるで家に遊びに来て頂いたように
そんな感覚でカフェは開催しています。
子供の頃 いつも常にお客さまがいらっしゃっていて
必ず お茶の風景がありました。
それは祖父母の家へ遊びに行っても同じでした。
365日必ず他人さまが家で愉しそうにお茶を飲んでいる。
学校から帰って来た私を 皆さんが声を揃えて
「おかえりなさい。」と出迎えてくれました。
人見知りの私は 頬を赤く染めながらうつむいて
「いらっしゃいませ。ただいま。」と小さな声で言い
商売屋の哀しい定め・・なんて思いながら
この環境を心から厭だなぁ~と思っていたものです。
内地に来て分かったこと。
その環境がどれほど恵まれていたか・・ということ。
店舗付住宅だからこその 有難い環境だったのです。
毎日 家族以外の人が来て 笑顔でお茶している・・
お茶屋さんでもなしに。
それがどれほど 家の「気」を上げていたか・・
本当に有難いことでした。
人見知りでしたが 家に人が来てくれるのは
嬉しいこともありました。
それは両親も満面の笑顔になっているということが
子供心に とても嬉しかったのです。
叱られない・・という単純な想いだったかもしれませんが
幸せな気持ちにもなりました。
笑顔の連鎖は幸せを運びますよね。
そんなカフェの開催でありたいと思っています。
同時開催のつまみ細工。
40枚の布をつまんで クリスマスツリーを作成。
毎回 大きな笑い声が響きとても幸せな気持ちです。
自宅を開放して 本当に良かったと思う瞬間です。
11月のブレンドネームは 冬凪。
冬の日の穏やかな海を示す季語です。
珈琲 利の井下君は中々の文学者でしょう?
穏やかなまぁ~るいお味にちょっぴり残る苦味が
冬凪というブレンドネームにピッタリでした。
美味しかったです。
12月は3日と24日の2回です。
是非 お立ち寄りくださいませ。
- Nov 18 2017
お菓子
フランスコメルシのお菓子 マドレーヌ。
妹はこの焼き菓子だけは バターでなくては駄目!
と 申します。
ですので グラスフェッドバターを使用します。
牧草だけで育った牛から作られる高級バターです。
当然 お菓子のお味も格別なものに。
私はバターが苦手なのですが これなら大丈夫。
美味しいなぁ~と 頂きます。
フランスバスク地方の郷土菓子 ガトーバスク
明日はクリームパテシェールではなく 自家製の
コンフィチュールをはさみました。
このお菓子も美味しいですよ。
明日もたくさんのお菓子をご用意しています。
是非 お友達お誘い合わせでお立ち寄り下さいませ。
以前のお菓子の写真です。
お菓子の写真・・
これからはお客様にお願いして撮って頂こうと思います。
でも・・きっと
「あら~やだぁ~食べちゃったわ!!」
と 仰いますね(笑)
- Nov 16 2017
恒例行事 1day CAFE
19日 日曜日 11:00~OPEN致します。
知る人ぞ知る AVANTIの美味しいイベントです。
知らない人は知らない 超マイナーなイベントです(笑)
でも 珈琲 利の井下夫妻のお陰で
「初めまして」というご挨拶ができることが有難く
新しいご縁を繋げて頂き 感謝にたえません。
毎回 笑いの「つぼ」が同じせいか
笑いの絶えないイベントになっております。
妹の作るお菓子は とても繊細な味です。
甘すぎない・・しっとりとした生地が人気です。
子供の頃から 本当にお菓子好きでした。
単なるお菓子好きで終わらなかったのは驚きでもあり
尊敬するところでもあります。
研究熱心で 今でも尊敬する先生の講習会には
足繁く通っています。
年齢を重ねて 料理家になっていったのは
子供を産み 両親が胃癌で闘病したということが
深く関わっているのだと思います。
特に 父の闘病生活は自宅で看ましたので
食での養生の大切さを 実感したのだと思います。
お菓子は料理教室のデザートとしてお出ししたものが
好評で販売するようになりました。
妹としては いつかお菓子販売を・・と思っていましたので
またとないチャンスをお客様から頂くことになり
本当に自分は運に恵まれていると思ったことでしょう。
そんな経路もあり AVANTIのお菓子の材料は
妹が吟味して 身体にできるだけ喜ぶもので作ります。
キーワードは「美味しい」ということ。
身体に良い材料の場合 時折パサパサして
あまり美味しいと感じないものもあります。
嗜好の問題ですので それは人それぞれですけれど
できるだけ しっとり滑らかな舌触りを目指しています。
焼き菓子の詰め合わせはご注文で承っております。
是非 1day CAFEで一度お味見をしてから
贈り物などにご用命くださいませ。
季節の果物でタルト生地やパイ生地の焼き菓子も
ロールケーキもご注文を承っております。
きっと 一口召し上がれば
にっこりと笑顔がこぼれる瞬間になることでしょう。
19日 心よりお待ちしております。
- Nov 11 2017
喫茶去
大好きな雑誌「和楽」は昨年よりS様から頂きます。
それも とっても綺麗な状態で。
ほぼ 発売された時期くらいに。
「もう見ちゃったから」という理由で。
なんという有難いことでしょう・・
その他に「プレシャス」というファッション雑誌も頂きます。
30年ほどのお付き合いの上に
こんなにご親切にして頂き 足を向けては寝られない
いつも S様がご来店下さる度に そう思います。
さて その和楽の12,1月号の特集に「喫茶去」が
20pにわたり掲載されていました。
勿論 その中には「茶箱」も。
やはり ブームなんですね。
禅語の「喫茶去」は掛け軸でお茶室に飾られます。
「お茶を召し上がれ」という簡素な言葉が
利休さまの茶の湯に通じるからなのだと思います。
今年 20周年記念でオリジナル茶籠を販売致しました。
器屋でもない 道具屋でもない ないない尽くしの
洋服屋の私が 20年という節目に
何故 茶籠だったのか・・・不思議に思われた方も
きっと多くいらっしゃったに違いありません。
子供の頃から大好きだったお茶の世界だから・・なんていう
そんなちっぽけな理由が無かった訳ではありませんが
根底にあったのは「喫茶去」という禅語でした。
もともと禅語では 叱咤するときに使われた言葉とか。
「喫茶し去れ」お茶を飲んでから出直してこい・・
そのような意味があるそうですが
「まぁ 一杯お茶でも召し上がれ」という意味が
一般化したようです。
それには 中国唐代の老禅匠 趙州従しん禅師の
日常茶飯の言葉を用いて禅をわかり易く説いてくれた事が
あるようです。
どんな時でも どんな人間にでも 決して差別する事無く
「まずは お茶を召し上がれ」と差し出された一碗のお茶は
頂く者の心にしみじみと感じわたることでしょう。
そして その言葉には
お茶を出す者としての心構えも含まれているように
私には感じています。
茶籠には私からのメッセージも込めました。
言葉にはしていませんけれど・・
嬉しいとき 悲しいとき 辛い時
私を支え 私を育て 私を叱咤してくださったお客様に
この茶籠と共にお茶を召し上がるときは
お傍に私もお供させて頂いている・・という想いです。
嬉しいときは共に喜び 悲しいときは寄り添い
まずは お茶でも召し上がって一呼吸致しましょう。
一人ではない・・という安心感をお渡し致しました。
・・致した つもりでございます。
茶籠 残り1籠となりました。
まだご覧ではない方は 是非ご覧くださいませ。
そして 「喫茶去」。
- Nov 11 2017
コート Ⅱ
2Wayタイプのコートで素敵なデザインがあります。
シルエットはコート+ベスト の 2Wayタイプ
素材はダウン+ウール のコンビネーション
車社会の群馬県には かなり重宝すると思います。
重ねるのですから 薄手のダウンです。
ご旅行のお供にもなります。小さく小さくたためます。
衿のファーも取り外せます。
外すと 全く違う物になりますから そこも便利。
写真だと分かりにくいのですけれど
ダウンコートのお袖がウール素材。
ベストは身頃がダウン 衿と裾の部分がウール素材です。
このコントラストがとてもお洒落なんです。
是非 現物をご覧くださいませ。
サイズは38 40 42の3サイズです。
サイズ展開もしっかりされているのは珍しいですね。
季節毎のコートを揃えるという習慣は母の影響です。
北海道という風土から培ったお洒落心だろう・・
大人になって そう思いました。
ミラノへ行ったとき コートがお洒落着だということ
コート姿で 生活の感性が分かってしまうということ
そして コートを脱いだとき
そのコントラスに目を奪われるほどの印象があったこと
これは イタリア人の装いと生活が密着していることの
証だと知りました。
装うことで 自分をまずは表現する。
第一印象は 装いでまずは決まるという感性。
それは 自分自身を常に外へ表現しているという
とても凛とした信念の形だと思いました。
いやいや中身で勝負だよ。
そう仰る方も多いと思います。
でも 第一印象が美しく 中身が美しかったら
それにこしたことはない・・と
年齢を重ねれば 重ねるほど 私は思うのです。
- Nov 10 2017
コート Ⅰ
コートが洋服のアイテムで一番好きです。
ワクワク ウキウキするんです。
多分 外出するということを前提にしているからだろうと
思うのです。
外の様々な空気感を感じられるのはコートだけ
何だか洋服のなかでも 王様みたいな感じがします。
コートって 装いの顔ですもんね。
少しだけ綿入れになっているコートです。
刺繍が可愛いでしょう。オリジナルの生地です。
こちらはダウンコート。
従来のデザインからは考えられないパンプキンスタイル。
薄手のダウンですので ほど良い膨らみのシルエットは
モダンなイメージです。
ヨーロッパ旅行は冬と決めています。
初めて訪れたイタリアで 子供の冬支度に感動したから。
洋服文化を目の当たりにして 愕然と致しました(笑)
それは本当に素敵な光景でした。
あのお洒落感は 子供の時に培ったものだと。
そう思ったとき 高い 安いとかではなく
季節を愛でる 自然の流れに沿うスタイルというのは
大人がお手本を見せるものだという 当たり前のことに
とても大きく感動したのでした。
その季節にしか楽しめない装いがあります。
そして その楽しみを満喫した先には 喜びがあり
ほんの少しだけ 美しく装った自分に自信が持てる。
自信が持てると 自然と背筋が伸びて 笑顔になる。
素敵な連鎖反応でしょう?
これが 装いの極意です。
私はそう心から信じて 40年間洋服を販売しています。
- Nov 9 2017
風合い
火曜日は立冬でした。
コートの季節になりますね。
大好きな季節です。
コートを着る頃になると ニットの風合いが
気になります。
触れたくなるような風合いのものが
やはり どきっと致しますね。
デザイン性はとても大切ですが まずは風合いです。
キャメル混のニットです。
毛足は短く 圧縮タイプなのでとても暖かく軽いのが特徴
ロングカーディガンと合わせると お出かけ用になります。
大好きなイタリアのニットメーカー
こちらのウールはとにかく柔らかく肌触り抜群
アンゴラ混のような風合いが気に入っています。
どちらのニットもお色違いはグレーです。
ニットが太って見えるというのは
選ぶポイントを間違っているように思います。
糸の太さとデザインのバランス
幅と丈のバランス
コーディネートとのバランス 等・・
納得してお召し頂けるポイントはたくさんあります。
是非 冬ならではのお洒落を楽しまれてくださいね。
北国生まれのせいか 冬のニットへの想いは強く
糸を吟味する癖があります。
これは編み物が得意だった母の影響だと思います。
子供の頃 ニットは既製品を着たことはありません。
全て 母のお手製でした。
色はミックスにしてくれることが多く 私は青×緑が基本。
妹はオレンジ×黄色 同系色の微妙な色合いを
母は教えてくれたように思います。
洋服は 決して身を包むだけのものではなく
心を包むものだということを 忘れないようにしたいですね。
- Nov 3 2017
愉しいこと